WindowsとMacのどちらが良いか|両方使うユーザの意見

「WindowsとMac、どちらが良いのか?」という話題はよく耳にします。この記事では、現在Macをメインに、サブでWindowsやChromebookを使っている私の立場から、両者の特徴と実際の使用感についてまとめてみました。あくまで一個人の意見ですが、参考になれば幸いです。
はじめに
MacとWindows、どちらが優れているかという論争は、1990年代から今なお続くテーマの一つです。
時代とともに両者の差は縮まり、最近では操作性もかなり近づいてきました。そのためか、かえって「Macでは○○ができない」「Windowsでは△△ができない」といった不満が出てきているようにも思えます。
私は、MacはSystem 6、Windowsは3.1の時代から使い続けており、約30年にわたり両方の変遷を見てきました。
そんな長年の利用経験を踏まえ、技術者としての観点から、両者の特徴や違いについてお話しします。

結論は?
現在、私はMacをメインで使用しています。Windowsは必要な時に立ち上げる程度、加えてChromebookも利用しています。
Macをメインに選んでいる最大の理由は「トラブルが少ない」ことに尽きます。

トラブルが少ないのはOSとして優れているというより、アップルだけが製造しているため、ハードの違いが少ない=バグが減らせるというのが理由だと思います。
WindowsとMacの良いとこ、悪いとこ
仕事で使うパソコンがWindowsの場合
多くの企業では、業務用PCとしてWindowsが支給されることが多いです。業務と同じものを自宅でも使いたい場合、Windows一択と言えるでしょう。私も会社員時代は、当然ながら下業務ではWindowsを使用していました。
一部では「仕事のデータを扱うならWindowsでないと」と言う人もいますが、情報セキュリティが厳しい企業では、業務PCは貸与され、個人PCに会社データをコピーするのは禁止されています。なので、仕事のデータを個人のパソコンに入れるという行為は実はおかしいです。
例えば、2024年に兵庫県で起きた内部告発では、個人のUSBメモリを会社PCに接続していたとの報道がありました。私が勤めていた会社では、申請がない限りUSBメモリを接続してもデータの読み書きはできない設定になっていました。
──少し脱線しましたが、このような背景もあり、「操作に慣れている方を使いたい」という目的ならWindowsは選択肢として妥当です。

技術者だったので、Windowsパソコンを支給されていましたが、開発では、WSLというWindowsでLinuxを動作させる環境を使っていました。Windowsならではの機能を使う開発は少なく、どこでも動くコードをWindowsで開発していた感じです。
Officeは、文章作成に必要だったので使ってました。特にPowerPointとExcelが多かったですね。
Officeのレイアウトが崩れない
Microsoft Officeのファイルは、仕事意外でもよく使われます。特に官公庁の書類をダウンロードするとWordやExcelのファイルなことが多いです。個人的には、できればPDFにしてほしいところですが、「誰でもOfficeを使える」前提の文化が根強く残っています。
MacでもOfficeは使えますが、フォントの違いなどからレイアウトが崩れるケースがあります。これが気になるなら、Windowsの方が無難です。
アップデート
MacもWindowsも、定期的にアップデートが行われます。これに関しては、Macの方が安定していると感じています。
理由はシンプルで、MacはApple製の限られたハードウェア上でのみ動作するため、OSとの相性問題が起きにくいのです
一方Windowsは、さまざまなメーカー・構成のPCで動作するため、アップデートによる不具合が発生しやすくなります。例えば、私が以前使っていたWindows PCでは、1ヶ月起動していなかっただけで、次回起動時にアップデートに何時間もかかったことがありました。
中には、アップデート後にシャットダウンできなくなるといった不具合も経験しました(HP製ノートPC)。このトラブルは、OSの再インストールで解消したので、ハードの問題ではなかったと断定できます。
こうした経験から、アップデートの信頼性という観点ではMacに軍配が上がります。

Windowsってアップデートのたびに遅くなるという都市伝説がよく言われていました。実際、遅くなってる感じが半端なかったです。ハードが多種にわたるのでパッチの不整合も起きやすいんでしょうね。

専用アプリ
昔は「このアプリはWindowsじゃないと動かない」「これはMac専用」など、OS依存のアプリが多く存在しました。そのため、両方のOSを使い分ける必要がありました。
しかし近年は、クラウドベースのアプリが普及し、OSに依存せず使えるツールが増えています。GoogleスプレッドシートやGmailなどは、ブラウザが動けば利用可能です。つまり、Chromebookでも問題ありません。
Apple純正のPagesやNumbersも、Officeの代替ソフトとして十分な品質になってきました。
OSに依存しない環境で生活や仕事が完結する人にとっては、もはや「どちらがいいか」は大きな問題ではなくなっています。

環境依存が嫌なので、なるべく環境に依存したアプリは使わなくなってきています。自分で自分の選択肢を狭めるのもなんなので。
ゲーム
私は「ゲームはゲーム機でやる派」なので、PCでゲームをすることはありません。しかし、PCゲームを重視するならWindows一択です。対応タイトルの数が圧倒的に多いのが現状です。

「ゲームはゲーム機」の理由は、構成によって快適に動いたり・動かなかったりするからです。ゲーム機の場合は、それに合わせて設定もチューニングされているので、なにもかんがえなくて快適に動くのが⭕️です。
ショートカットの違い
ショートカットキーについては、どちらもそれぞれ慣れの問題です。私は、Windowsを使っているときは「Windows脳」、Macを使っているときは「Mac脳」に自然に切り替えています。
むしろ、混乱するのは「日本語キーボードと英語キーボードの切り替え」の方です。
その他気になった点
最も戸惑ったのは、外付けマウスでのスクロール方向の違いです。
Macにマウスをつけてスクロールさせた時の回転方向と、画面のスクロール方向については馴染めません。これに関しては”Scroll Reverser”というツールをインストールして、Winodowsと合わせているくらいです。タッチパッドの場合いいのですが、ホイールを回転させる場合は逆方向がいいと思います。
Windowsは、英語キーボードと日本語キーボードの切り替えには再起動が必要になることが問題です。ノートPCの場合、外付けは英語キーボードにしても、本体のキーボードは日本語キーボードのまま変えられません。外部キーボードを繋ぐ場合と、外す場合でいちいちリセットはかなり面倒でした。
まとめ
さまざまな違いはありますが、私が最も重視しているのは「アップデート時の信頼性」です。
これまで数多くのWindowsマシンを購入・自作してきましたが、アップデートにまつわるトラブルが非常に多く、「使いたいときに使えない」「対応に半日潰れる」といった経験を何度もしてきました。
その点、Macはアップデートが安定しており、トラブルが少ないため、安心して使えます。
Windowsは、この「アップデートによるトラブル」がOSの良さを台無しにしていると思います。Apple製の限られたハードウェア上でのみ動作するMacに比べてトラブルが多いのはわかりますが、ツールとして考えた場合トラブルは最悪です。
最終的には、好みと使用目的次第です。私自身はMac派ですが、クラウドサービス全盛の今、どちらでも困らないというのが率直な意見です。

Chromebookでもいいんですが、安いChromebookはメモリが4GBとすくなく、タブをたくさん開くと重くなってしまうのでメインでは使いにくいんですよね。メモリが8GBとかにすると普通にWindowsパソコン変えるからChromebookでなくてもいいやとなりますし。Chromebookは商業的に難しいのかもですね。