PVが順調に伸びるブログと伸びないブログの違い【運用5ヶ月目の実績から考える】
PVが伸びるブログと伸びないブログの違いはなんでしょうか。同時に運営している、アクセスを順調に伸ばしているブログと、まったく伸びないブログの2つを比較してみました。
- 他の人のブログアクセス数が気になる
- 5ヶ月目のブログのアクセスの実態が知りたい
- ブログ開設したけどアクセス数が伸びていない原因を知りたい
はじめに
2023年5月末に早期退職し、その結果、余裕ができたので、7月からブログをスタートしました。
ブログのテーマは、IT関連の話題とファイナンシャルプランニング(FP)に焦点を当てた話題です。これらはかなり異なるジャンルなので、ブログを2つに分けることにしました。
結局、無謀にも、IT技術にフォーカスしたテクノロジーブログ(以下、テクログ)と、ライフ・ファイナンスに関連する雑記ブログ(以下、雑記ログ)の2つを同時に運用し始めました。
ブログの開設はConoHa Wingを使っています。5ヶ月運用してきて特に不満はありません
この2つのブログですが、5ヶ月経過した現在、アクセス数には大きな差が生まれました。
Conoha WINGのアクセス解析ログを見ると、テクログのアクセス数は、雑記ログのアクセス数の約10倍です!
なぜここまでの差がついたのでしょうか。
今回は、この原因について深掘りしてみました。
開始時期も同じ、記事を書く人間も同じという条件で、ここまで差が生まれた理由はなんでしょうか
ブログの基本情報
記事数の比較
2つのブログの記事数を比較してみます。
テクログ | 雑記ログ |
108記事 | 102記事 |
テクログは108記事、雑記ログは102記事でほぼ同じです。
基本的に、テクログ→雑記ログ→テクログという順番で毎日更新していたので、記事数はほぼ同じになっています。
記事数による差はないと考えてよいと思います。
コンテンツの違い
2つのブログの記事の内容は以下のようになります。
- プログラミング
Go言語、Pythonなどを中心としてプログラミングテクニックを解説 - 機械学習
物体検出や音声認識などのAI関連の技術を解説 - 確率・統計
確率・統計関連の記事(過去ブログから書き換え)
テクログは、技術者向けの記事が多く、特にAI関連の内容が厚めです。
- 生活
生活に関係するお金のことなど - ファイナンス
投資に関すること - 雑記
雑記・商品紹介など
雑記ログは、ファイナンシャル・プランナーとしての記事が多く、主に生活に関係するお金の話が中心です。また、早期退職した後の生活の変化なども雑記ログの記事にしています。
雑記ログは、テーマとしては生活に関するお金が中心ですが、それ以外の雑記も入っている形です
アクセス数の推移
テクログは順調にユーザー数が推移
グラフはConoha WINGのアクセス数です。
横軸は期間(7/1~11/30)で縦軸はユーザー数です。グラフをみると、徐々にユーザー数が増加していることがわかります。
実際、テクログは、7月〜9月はじわじわとアクセスが増えている感じで、10月からアクセス数が一気に伸びています。
このように、テクログは順調にアクセス数が拡大しています。
雑記ログはユーザー獲得できていない状態
一方、雑記ブログはどうかというと、アクセス数が安定していない状態がずっと続いています。
そもそも、日ごとのユーザー数が少ないので分析しにくいのですが、徐々にアクセス数が増加しているように見えるのですが、順調に増えているとは言い難い状態です。
ユーザー数のグラフを見ても、移動平均は右肩上がりにはなっていません。開設してから、ほぼ横ばいなことがわかります。
両者の違いを解析
同じ時期に始めた2つのブログですが、なぜここまで差がついたのかを考えていきます。以下、その原因を探ります。
順位の違い
Google検索の順位の違いを確認してみました。
順位を調べるために、各ブログ記事が表示されそうないくつかのキーワードを使ってGoogle検索してみました。なお、検索キーワードは2ワードくらいにしています。
キーワード数を増やせば、絞り込みされた自分のブログが上位に表示されやすくなるのですが、一般的には2、3ワードくらいで検索すると思うので、それに合わせました
キーワードもなるべく一般的に検索に使いそうなものを選んでいます。
検索してみると、テクログの記事は、いくつかの記事が検索の5位以内に表示されました。
一方、雑記ログのほうは10位以内はおろか20位くらいまでに表示される記事もほとんどありませんでした。
雑記ログはかなりスクロールさせないと記事が表示されませんでした
つまり、検索で高い順位に表示される記事はテクログの方が多そうです。
検索上位の記事数
より具体的に確認するために、検索上位に入るキーワードがどれくらいあるか、「ラッコキーワード」で確認してみました。
ラッコキーワードで調査
ラッコ株式会社が提供するサービスで、キーワードリサーチのためのツールで、キーワードなどの簡易検索ができるツールです。今回は、「獲得キーワード調査」を使って、それぞれのブログの上位100位以内にランクインしているキーワード数を調べてみました。
テクログ | 雑記ログ |
41記事 | 10記事 |
上位100位以内の記事数を比較すると、4倍の差があることがわかります。
検索上位に入る記事が少ないことがアクセス数の少ない原因のようです
Google検索での差がそのままアクセス数の差になっている
自分がGoogle検索を使う場合を考えるとわかりますが、上位に表示される記事をクリックする傾向があります。
表示順位の低い記事は、スクロールさせないと表示されないので、上位の記事がいまいちマッチしていない時以外は、わざわざスクロールして探してクリックしません。
実際に順位によるクリック率の違いを調べてみました。それによると、2位以下のクリック率は、1位のクリック率を順位で割った程度になるようです。
k番目の要素が1番目の要素と比較して1/kになるという法則を、ジップの法則と呼びます。面白いことに、この法則は、オリコンのヒットチャートの順位と売り上げ、都市の人口の順位と人数など、いろいな社会現象・自然現象にも当てはまります。
つまり、2位のクリック率は「1位のクリック率÷2」、3位のクリック率は「1位のクリック率÷3」になるということです。
この式に当てはめて考えると、検索の2位に表示される記事と10位の記事ではクリック率は5倍ちがうことになります。
テクログと雑記ログのアクセス数の差は、検索での表示順位の差そのものだと考えることができます。
なぜ検索上位に表示されないのか
雑記ブログが検索上位になりにくい理由は、そのテーマの性質に起因しています。
雑記ブログは、主にファイナンシャル・プランニングに関連する記事を扱っていますが、この分野は既存の大手サイトが多く競合が激しいため、上位に表示されるのが難しい状況となっています。
たとえば、FP2級に関するテキストを作成していても、「FP2級 テキスト」で検索すると、書籍のサイトが上位に表示される例が挙げられます。
SEO(Search Engine Optimization)という検索エンジン最適化の手法が存在しますが、雑記ブログの記事においては強力な競合があるため、検索上位に入ることが難しいと言えるでしょう。
ブログを始めてSEOというキーワードをよく聞くようになったのですが、理由がわかりました。
アクセスを増やす方法
アクセス数を増やすには、検索の上位になりやすいブログのテーマに変えることが、最も効果的な方法だと思います。
しかし、私はファイナンシャル・プランナーとしての情報発信を目指しており、テーマを変更するつもりはありません。
テーマを変更しない場合は、以下のように正攻法のアプローチを取るしかないです。
- 良質な記事を執筆する
- 他の記事とは差別化された内容を提供する
- 一応、検索エンジンのキーワードを考慮して記事を作成する
上記の中で、最も重要なのは「良質な記事を書く」ことだと考えています。
結局、「良質な記事を書く」しかないという結論です。
まとめ
PVが伸びたブログと、PVが伸びないブログの違いについて説明しました。
結局のところ、検索サイトからの流入がブログのアクセス数に直結するので、検索サイトのキーワードの上位に表示されているかどうかが、アクセス数の違いとなっていることが確認できました。
これは、いろいろな人が行っていることと合致します。
対策は、テーマを変えるか、良質な記事を書き続けるしかないのかなと思います。