【2024年1~9月】ウェルスナビの運用実績|100万円投資した結果は?
ウェルスナビ100万円長期運用チャレンジの結果です。今月(2024年6月1日〜8月31日まで)の運用成績は以下のようになりました。
-3,171円
以下、詳細と感想になります
はじめに
毎月、ロボアドバイザーに100万円預けている状況を報告しています。
「ロボアドバイザーって実際に効果があるのか?」といった疑問も抱えており、これを調査するために、100万円を長期間にわたってロボアドバイザーで運用することにしました。
2023年は毎月記事を作成していましたが、2024年は1つの記事に書き足ししていく形式としました。
これまでの運用実績については、以下の記事を参照してください
なぜ100万円?
「なぜ100万円チャレンジ」なのかという理由ですが、個人的に痛みのある額に設定したからです。
1万や2万の投資では、減っても増えてもあまり実感が湧きません。
資産の増減がそれなりに気になる額として設定したのが100万円です。この額だと±10%変動すれば、月に10万円変動することになるので、それなりの痛みがあります。
痛みがあるので運用結果も気になります。
個人としては、これくらいの金額がロボアドバイザーの実験のための出資としてちょうど良いバランスだと思って100万円としました。
0になることはないので、月の変動として±20万程度を覚悟している感じです。
金額に対する感覚は人それぞれだと思います。「私的には」これくらいがちょうど良いです。
とは言え、減る前提は全くなく、運用益がでることを想定しています
ロボアドバイザー「ウェルスナビ」に100万円投資
前にも書いていますが、この記事は「100万円をロボアドバイザーに預けて運用したらどうなるか?」という長期実験の結果を毎月報告するものです。
投資先は、ロボアドバイザーの老舗であるウェルスナビです。
最近では手数料の安いロボアドバイザーも増えていますが、実績のあるウェルスナビを選びました。
ロボアドバイザーによる運用の中で最も注目すべき点は、市場の下落時の対応です。安定した収益を確保するために、どのように動くのか、特に下落時の対策に注目しています。
毎月の変動はそれほど大きくないかもしれませんが、月に1回の更新を行います。ご興味がある方は、毎月覗きにきてください。
運用してみて良さそうなら、ロボアドバイザーでの運用を本格的に考えてみようかなと思っています
2024年度の成績
-3,171円
概要
9月は-3,171円と僅かに減収となりました。円ベースでは、今年3回目のマイナスです。ただ、ドルベースではプラスです。為替の影響が大きかったようです。
月 | 収支(円ベース) | 収支(ドルベース) |
1月 | 71,034円 | $52.24 |
2月 | 50,615円 | $152.32 |
3月 | 54,852円 | $336.43 |
4月 | 28,142円 | -$163.01 |
5月 | 25,510円 | $167.17 |
6月 | 61,330円 | $122.28 |
7月 | -49,351円 | $141.82 |
8月 | -27,001円 | $350.85 |
9月 | -3,171円 | $232.45 |
合計 | 211,960円 | $1,392.55 |
以下は、評価額です。ドルベースでは増加しているのですが、円高方向にふれたため円ベースでは減少しました。8月上旬に日本の株式市場が大暴落、それに伴い世界の株価も暴落しましたが9月に入って僅かに回復しました。ロボアドバイザーは、暴落の影響をそれほど受けなかったようで、うまく資産配分が機能したのではと感じています。
月 | 評価額(円ベース) | 評価額(ドルベース) |
2023年12月 | 1,305,083円 | $9,255.92 |
2024年1月 | 1,376,117円 | $9,308.16 |
2024年2月 | 1,426,732円 | $9,460.48 |
2024年3月 | 1,481,584円 | $9,796.91 |
2024年4月 | 1,509,726円 | $9,633.90 |
2024年5月 | 1,535,236円 | $9,801.07 |
2024年6月 | 1,596,566円 | $9,923.35 |
2024年7月 | 1,547,215円 | $10,065.17 |
2024年8月 | 1,520,214円 | $10,416.02 |
2024年9月 | 1,517,043円 | $10,648.47 |
資産額の推移
グラフで見ると以下のようになります。それぞれ、円ベースとドルベースのグラフです。
円ベースで見ると運用開始から+50.20%となり、期間が3年くらいなことを考えると、多少の増減はありますが良いペースで資産が増えています。
ドル建てで見た場合、+14.98%と3年間のパフォーマンスとかんがえるとやっと、定期預金に追いついてきたかなという印象です。まだまだ、物足りないですが少し改善してきました。
ポートフォリオ
1月のポートフォリオと現在の資産のポートフォリオを円とドルベースで並べました。これを見るとバランスがどのように変化したかが見えます。
円ベース
2024年1月
2024年9月
円ベースでは、どのアセットも上昇しています。ポートフォリオのバランス的にはほぼ変化なしです(リバランスは自動で行われるので当然といえば当然ですが)
ドルベース
2024年1月
2024年9月
ドルで見ると、いくつかの資産はまだマイナスです。ただ、1月と比べるとマイナス幅が縮小しています(マイナス銘柄も4つから2つに減りました!)
以前から感じていますが、新興国株(VWO)は、リスクに対してリターンが伴っていない感じがします。「パフォーマンスは先進国より低く、株価は先進国にほぼ連動して動く」という事実を考えると、新興国をポートフォリオに組み込むべきかどうかは悩ましいです(これについては、20年くらい同じ調子だと感じています)。
各月の状況・トピック
2024年1月
1月から新しいNISAが始まりました。
事前情報では、オールカントリー(オルカン)とS&P 500が人気だということでしたので、これらの商品が購入されることで1月は円安になると予想していました。
実際に1月は(NISA以外の要因もありそうですが)、予想通り円安方向に動きました
このおかげで、ドル資産がメインのウェルスナビの資産の円ベースの評価額は大幅に増加しました。
2024年は、結構良いスタートとなった感じです。
2024年2月
2月も引き続きNISAが話題に上っています。
ニュースを見ると若干加熱しすぎな印象を受けます。
米国で見るとNvidiaの株価がすごいことになっていました。NvidiaはPER, PBRもかなり割高になっているので、個人的な購入対象からは外れますが、AIブームが終わらない限りは株価は安定かもしれません。米国株(VTI)はNvidiaの影響も受けてそうです。
また、1月の配当金が人気だった「あおぞら銀行」は今年は無配になったようです。一時期はNISAの個別株ランクにランキングされていましたが、現在はランク外です
円安の影響がかなり大きいとはいえ、運用開始から+41.26%、3年で割ると単純利回りで年に約13.7%。そこそこの結果だと思います。
とりあえず、今年は現在のところ順調に資産が増えています。
2024年3月
取引履歴を見ると、今月は分配金を2回(315円、1,829円)受け取っただけで、リバランスなどは行われていませんでした。2月はリバランスしたみたいなので、今月は特にリバランスが必要なかったということでしょう。
3月のイベントとしては、日銀の金融政策決定会合がありましたが、マイナス金利解除の話はありましたが、インパクトがある内容ではなかったため(むしろ、業界想定以下?)、利上げされたのに円安になるという展開でした。
想定を下回る発表だったため、円高にならずに円安になったかと思います。
住宅ローンの金利アップによる家計負担増などを気にしているのかもしれないですが、半端なやり方だとむしろ経済にダメージがある気がします。日銀総裁は大学の先生だった方ですが、実務経験がない人は思い切った政策が打てない印象(勝手な印象ですが)があるので、このままちょっとづつ変化するのかもしれません。
とりあえず、3月もプラスで2024年は3ヶ月連続プラスでした。
2024年4月
4月は、「米国の利下げ」に振り回された感じでした。
FRBが利下げに慎重姿勢を表明したため、米国株が下がりました。このせいで、米国株のパフォーマンスが悪かったです。
また、日銀の利上げが思ったよりなさそうな発表だったため、「米国は利下げしない。日本は利上げしない」ということで、米国との金利差が続くという予想で円安が加速しました。
ウェルスナビの資産はドル建商品が多いので、円安のおかげで4月の円ベースのパフォーマンスはプラスでしたが、実際は円が弱くなっただけな気がします。
このところ、スーパーでの買い物、外食などをしても物価の上昇をかなり感じるようになっています。同じ10,000円で買えるものが少なくなっているので、投資で増えたといってもインフレになんとか追いついている感じです(ドルベースではあまり増えてないので)。
2024年5月
5月は、GW中に日銀の介入が2回あり、ドル円相場が一気に160円から154円くらいまで下落しました。このせいで、ドル建て資産の日本円での評価額が一気に落ちました。
しかしながら、1ヶ月でじわじわと円が安くなり、結局1ドル157円弱まで円安が進行しました。ここに来て、NISAで米国株、海外の投資信託などによる円売りが問題と言われるようになってきましたが、これって、昨年度の時点で十分予測できていたことだと思うのですが・・・政府が予測できてなかったとしたらとんでもない無能だと思います。
まぁ、金利差が大きいので円安はしばらく続きそうです。
ちなみに、すこしだけ外貨預金をしているのですが、金利がかなり良くなっていたので普通預金から1ヶ月定期預金に振替ました。手持ちのドルは、1ドル90~100円くらいで交換したやつなので円で見ると結構利益がでています。
今年に入って5ヶ月順調に推移していますが、今年全体ではまだまだ波乱がありそうな気もします。
2024年6月
6月もじわじわと円安が進みました。6月30日には1ドル161円弱になりました。このおかげで、ドル建ての資産の日本円での評価が上がっています。6月1日には1ドル157円くらいだったので、1ヶ月で約1.9%円安が進んだことになります。
これにより、円預金などの現金の価値は相対的に下がっており、手持ちの貯金は額面が変わらなくても、その価値(同じ額で買える商品)は減少しています。例えば、日常生活で購入する輸入品やエネルギーコストが高くなり、家計に影響が出ています。
「円安」ではなく「円弱」とも言われていますが、このまま円安が続くと円の価値がどんどん減少してしまうため、少し不安に感じます。円安は、日本経済全体に影響を与え、輸入物価の上昇や企業のコスト増加など、さまざまな問題を引き起こします。その結果、消費者物価も上昇し、生活費の負担が増える恐れがあります。実際、日本が、徐々に弱くなっているように感じます。
米国では利上げペースが上がらなさそうですし、日本の利上げもスローペースで、当分日米の金利差は縮まりそうにありません。なので、円安も当分このまま続くかもしれません(そもそも、金利差だけが円安の原因なのかという不安もありますが)。
なお、ウェルスナビに関して言えば、ドル建て資産のため順調に資産額が増えました。
2024年7月
7月中旬に日銀の介入があり円高方向に動いたタイミングで、トランプの暗殺未遂からのバイデン撤退、そして、7月31日には日銀の利上げが続き、たった2週間くらいで10円近く円高になりました。
結果でみると、急激な為替変化が起こったわけで「はたして介入は正解だったの」と思ってしまいます。まぁ、専門家でも為替相場を読み切るのが難しい(暗殺未遂とか想定できないですし)ことがよくわかります。
ちなみに、他の資産を含めた減少は2.1%くらいなので、自分のポートフォリオは結構バランスよいのかもと思っています。
2024年8月
8月初旬に、日本の株式市場で大暴落がありました。これに合わせて世界の株価も暴落しました。日本のダメージが大きかったのは、円安で流れ込んでいたお金が円高で巻き戻したことと、今年、新NISAで投資を始めた方の狼狽売りなど、いくつかの原因が重なったためだと思います。
ここ数年で投資を始めた方にとって、急な株価下落は初めてのことなので、不安になった方も多いと思います。しかしながら、個人的には暴落後の回復が思ったより早かったことにびっくりしました。もう少し時間をかけて戻すと思っていましたが、8月下旬ではすでにある程度の水準まで戻しています。
しかしながら、1ドル160円に近い水準から145円くらいまで15円ほど円高になった影響で、ドル建資産を円換算した場合の総額は減ってしまっています。
個人的には、長期(数十年〜)のトレンドは、円安方向だと思っているので、短期では円は変動しますが、円安方向に再び振れると思っています。
2024年9月
9月は、比較的安定した推移をしていましたが、9月最終日に「石破ショック」で日本株はほぼ全滅しました。この影響は、ウェルスナビにはまだ出てないので、来月影響がでるのかもしれません。
石破ショックが一時的か、そうでないかは現時点では分かりませんが、「解散はすぐにはしない」と言っていたのに、総裁になって「すぐ解散」に変化したりと、軸がなくブレブレです。岸田さんの時もそうでしたが、信念のない人が政権を持つとロクなことがないので、まだまだ荒れる気がします。
世界に目を向けても、アメリカ大統領選、イスラエル問題、ウクライナ問題と気になることが山積みです。来年にかけて、まだまだ荒れそうな雰囲気です。
といっても、愚直に投資し続けるしかないですが。
まとめ
ロボアドバイザーの運用結果を毎月追加していきます。これまでのところで順調に資産を増やしています。今後はどうなるか興味津々です。