早期退職後、ハローワークへの求職申し込みを体験|申請手順と感想
この記事では、人生初のハローワークへの求職申し込みの体験について、申請手順とその感想を含めて解説します。早期退職後に失業保険の基本手当(失業手当とか呼ばれるやつです)をもらうには、求職の申し込みが必要不可欠です。
失業保険の申請方法に興味のある方はぜひ記事を読んでみてください。
なお、雇用保険の概要について知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
この記事では、私が54歳で早期退職した経験をもとにハローワークへの求職申し込みについて説明したいと思います。
まず、ハローワークへの申し込みを行うには、雇用先から「離職票」を受け取る必要があります。私は退職日に直接手渡されるものだと思っていましたが、私が勤務していた企業では後日、郵送されるということでした。本当は退職後すぐにハローワークに行こうと考えていましたが、離職票の到着を待つ必要がありました。
私は5月31日に退職しましたが、離職票が雇用先から届いたのは6月9日でした。雇用先からは約1週間から2週間かかると言われていて、実際には約10日で到着したので予定通りの期間で到着したことになります。
離職票が届くまで、約10日(私の場合)
離職票を受け取ったら、次に行う手続きは、(1) 厚生年金から国民年金への切り替えと、(2) ハローワークへの「求職申込み」です。特に注意が必要なのは、ハローワークに提出すると手元に離職票が残らないため、国民年金への切り替え手続きを忘れないようにすることです。
後日分かったのですが、私の住んでいる地域では、国民年金への切り替えはハローワークの初回説明会の会場で案内されました。切り替えを忘れていても、ここで教えてくれるみたいです。他の地域もおそらく同様な対策が行われていると思います。
以下、それぞれの手続きについて簡単に紹介していきます。
退職時に次の職が決まっていない場合には、厚生年金から国民年金への切替が必要になります。国民年金への切り替えるには、以下の書類が必要になります。
- 退職日が証明できるもの
退職日が証明できるものは、離職票、健康保険資格喪失証明書、退職証明書などです。健康保険は任意継続、退職証明書は発行されなかったので、私の場合は離職票が必要ということになります。
切り替えは、市区役所等で行う必要がありますが、マイナンバーカードがあれば、マイナポータルから行うことも可能です。
マイナポータルから申請すれば、市役所などに出向かなくていいので楽ちん
私は、マイナポータル経由で申請を行いました。
手続き方法は、マイナポータル(https://myna.go.jp)から、「年金の手続きをする」を選びます。日本年金機構の電子申請ページの内容を詳しく確認し、手順に従って手続きを行います。
手続きには離職票のコピーが必要ですので、スキャナーやコンビニのスキャニングサービスなどを利用して離職票を事前にPDFなどに変換しておく必要があります。私は手元にスキャナーがあったため、それを使用してスキャンと提出を行いました。
ちなみに、スキャナーを一つ持っていると、免許証、保険証、領収書、レシートなどをデジタル化できて非常に便利です。特に最近はWeb経由での申し込みや手続きが増えており、あらかじめスキャンした免許証データなどがあると手続きがスムーズです。
申し込み受付の状況はマイナポータルで確認できますが、民間のサービスと比較して情報量が少なく、現在の処理状況が分かりにくいという点があります。公共サービスであるため、こういった点に改善が望まれますね。
申請処理の流れについてですが、私は6月9日に申請し、国民年金の振り込み用紙が6月23日に届きました。5月に退職したため、6月からの納付となっていました。
納付方法は、毎月、半期ごと、1年ごとの選択肢がありますが、6月からの場合、6月分と半期ごとの支払い(7月から3月まで)の2つに分けて支払うことしか選べませんでした。
それぞれの支払い額は16,520円と146,750円でした。支払いは楽天payを使用して行いましたが、支払いに関するトラブルがあったため、その詳細については別の記事でまとめています。
国民年金の手続きが完了したので、その日のうちにハローワークに求職の申し込みに行きました。
私の家は、ハローワークから近く、最寄りのハローワークまで徒歩で約30分ほどの距離にあります。
受付で申請場所を尋ね、窓口で説明を受けて簡単な書類を作成し、それを提出しました。
手続き自体は、離職票と身分証明書があれば難しくありません。所要時間もおおよそ1時間程度です。
ただ、後悔している点があります。それは、写真を提出する代わりにマイナンバーで確認を選択したことです。ハローワークでの職業相談や毎月の認定日など、確認の機会が思ったよりも多く、そのたびにマイナンバーを取り出して提示するのは手間がかかります。特に、普段はマイナンバーを持ち歩かないため、忘れる可能性もあります。
手間はかかりますが、写真を書類に貼り付ける方が良いでしょう。
求職の申し込みでは、簡単な概要の説明と、指定された期日に雇用保険説明会への参加を勧められます。この説明会には必ず出席する必要があります。
私の場合、開催場所はハローワークとは別の場所でした。当日、場所を誤らないように細心の注意が必要です。指示された開催日は、申し込みからおおよそ2週間後でした(6月9日に申し込み、6月22日に説明会が開催されました)。
雇用保険説明会は参加必須なので忘れないように!!
ちなみに、私は自己都合退職なので、2ヶ月間の給付制限があります(以前は3ヶ月でしたが、短縮されています)。なお、短い期間で何度も自己都合で退職すると給付制限は3ヶ月になるようです。
雇用保険説明会の流れ
- 受付で手続き(雇用保険受給資格者証を受け取り)
- 雇用保険の説明を聞く
- 年金の手続きについて説明を聞く(これはローカル?)
6月22日に、雇用保険説明会に参加しました。受付で雇用保険受給資格者証を受け取り、好きな座席に着きました。説明が一通り終わるまで、大体1時間ほどかかりました。
この説明会への参加は求職活動としてカウントされるため、次回の認定日までの求職活動の要件を一応満たすことができます。次回の認定日は雇用保険受給資格者証に記載されていますので、必ずハローワークに出向かなければならないことに注意してください。
雇用保険説明会へ参加すると活動実績になる
次回の認定日が雇用保険受給資格者証に記載されています。この日は必ずハローワークに出向かなければなりませんので注意。
国民年金への切り替えを忘れてしまっても、この会場で申請できるようでした(多くの人が忘れる可能性があるため、わざわざ説明が行われているのだと思われます)。私自身、振り込み用紙などが全然届かないため、「いつ頃届きますか?」と尋ねてしまいましたが(まさかのタイミングで、翌日に国民年金の振り込み用紙がポストに投函されていました)。
退職してからのハローワークの雇用保険説明会に参加するまでの手続きについて説明しました。初めての経験でしたが、それほど難しくはない印象です。
この記事が参考になれば幸いです。
初回の失業認定日については、以下の記事を参考にしてください。
また、失業保険の基本手当の初回の支給までの期間については以下の記事を参考にしてください。