エンディングノート(終活ノート)はノートとアプリのどちらがおすすめ?

tadanori
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終活の話題で必ず出てくるエンディングノート。実際にはどのように書けば良いかわからない方も多いかと思います。この記事では、エンディングノートについて解説します。

エンディングノート

エンディングノートの種類

エンディングノートには、紙の冊子とデジタルアプリの2つの形態が存在します。

冊子のエンディングノートは、一般的に大きめの文房具店で入手できるようになっています。自治体やセミナーなどでも、無料で提供されることが増えています。

一方で、デジタルアプリのエンディングノートも増えています。これには無料のものと有料のものがあり、有料のアプリには専門家への相談や緊急時の開示先の設定など、様々な付加サービスが提供されています。

以下では、紙のノートとアプリについて、それぞれメリット・デメリットを説明します。

notebook, hand, pen

紙のノート

紙のエンディングノートのメリットとデメリットは以下になります。

紙のノートのメリット

  • 手書きで書ける(スマホ・PCでの入力が不得手でもOK)
  • 全体を俯瞰しやすい
  • 家族が見つけやすい

紙のメリットは、IT機器に慣れていなくても書けるというところではないでしょうか。また、パラパラとめくれるので全体を俯瞰しやすいこと、家族が見つけやすい点も利点になります。

紙のノートのデメリット

  • 修正が大変
  • 項目数が限られる
  • 思いついた時に書き込めない
  • 紛失のリスクがある

紙のデメリットは、消して修正するのが大変なところです。また、あらかじめ用意されている項目数を使い切った場合、書く場所がなくなります。

実際に、福岡市が無償で提供しているエンディングノートでは、ペットの欄が1つしかなく、猫2匹飼っている我が家では、ペット欄が不足していました。

あと、ノートは持ち歩いているわけではないので、思いつときに書き込めないのもデメリットです。

arm, hand, write

アプリ

アプリケーションのメリット・デメリットは以下になります。

アプリのメリット

  • いつでもすぐに書き込める
  • 修正が簡単
  • 写真や音声なども記録できる(アプリによる)
  • 紛失のリスクが少ない(クラウドサービス)

アプリのメリットは、スマホならいつでも持っているので、すぐに書き込みができることです。また、修正も簡単です。

アプリによっては、写真なども埋め込めるので、例えば友人の写真などを貼り付けることもできます。

また、クラウドにデータを保存するタイプであれば、スマホを無くしてもデータはクラウドに保存されているので紛失のリスクは小さくなります。

アプリのデメリット

  • オンライン版の場合サービスが終了する可能性がある
  • アプリが動かなく可能性がある
  • パスワード等を忘れるとアクセスできない
  • 家族が気づかないかもしれない

アプリの欠点は、サービス終了により使えなくなることがあることです。オンラインでないアプリであっても、機種変更やOSのバージョンアップによりアプリが動かなくなるリスクもあります。

また、パスワードを忘れるとアクセスできなくなるというデメリットがあります。

一番のデメリットは、エンディングノートの存在について家族に気づいてもらえない可能性があることです。

iphone, hand, screen

手作りする

エンディングノートは、必ず専用のノートやアプリを使って書く必要はありません。

例えば、普通のノートを使ってオリジナルのエンディングノートを作っても問題ありません。また、ワードやエクセルといったパソコンソフト、スマホのメモアプリなどを使って書いても問題ありません。

大切なのは、必要なことを書き留めておくことです。

ある
ある

以下に、エンディングノートに書くべき項目の一覧を用意しました。手作りする場合は、これを見ながら項目のチェックをしてください。

エンディングノートに書く内容

エンディングノートには決まった形式はありませんが、書き込む内容はある程度整理されています。以下は、エンディングノートによく書かれる内容の一覧です。

基本的には、「自分の情報」と「もしもの時の希望」「エンディングに関する希望」「家族・友人へのメッセージ」などを記入することが多いです。

以下は、エンディングノートに書かれる項目の一覧になります。

自身の情報

  • 自身のプロフィール
    • 名前
    • 誕生日
    • 本籍
    • 現住所
    • 電話番号
    • メールアドレス
    • 好きな物・きらいな物(食べ物、その他)
  • 家系図
  • 医療情報
    • かかりつけ医
    • 持病・治療中の病気
    • 過去にかかったことがある病気
    • アレルギー
    • 常用している薬
  • 保険情報
    • 保険の種類
    • 契約情報
    • 保険証書の場所
  • 金融情報
    • 銀行口座(ネットの場合はIDも)
    • 証券口座(ネットの場合はIDも)
    • 不動産(不動産の書類の場所など)
  • 年金
  • ローン(借金)
  • 健康保険・介護保険等の情報
  • ネット関連
    • 契約しているプロバイダ(ID/パスワード)
    • 契約しているサービス(ID/パスワード)
  • その他契約
    • 電気・水道・ガス・電話
  • ペットの情報
    • 名前・年齢・性別・健康状態
    • かかりつけの病院
    • 餌や水
    • もしものときの連絡先(預け先)など

もしもの時の希望

  • 連絡して欲しい人
    • 親戚(入院したとき、死んだ時)の連絡先・関係
    • 友人(入院したとき、死んだ時)の連絡先・関係
  • 生活したい場所(自宅・施設など)
  • 介護に関する希望
  • 告知についての希望
  • 延命治療についての希望
  • 臓器提供に関する希望
  • 財産管理に関する希望
  • その他伝えたいこと

エンディングに関する希望

  • 葬儀に関する希望
    • 葬儀・告別式のスタイル
    • 戒名などの希望
    • 遺影に関する希望
  • お墓・埋葬に関する希望
    • 墓地の住所などの情報
    • 埋葬の費用
    • 埋葬方法
  • 遺言書に関する情報
    • 遺言書の種類(自筆・公正証書など)
    • 遺言書の場所

家族・知人へのメッセージ

  • 家族へのメッセージ
  • 親族へのメッセージ
  • 友人へのメッセージ
  • ペットへのメッセージ
  • 感謝の気持ち、願い事など
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エンディングノートの書き方

重要なことからは書く

もしもの時に連絡して欲しい人など、まずは重要なことから書きましょう。

例えば、口座情報などは、家族が把握しているのであれば記入していなくても困りません。

とりあえず、自分にとって重要な項目を埋めることが大切です。

書けるところだけ書く

エンディングノートは、別に全部の項目を埋めなければならないわけではありません

とりあえず、自分にとって重要な部分だけ書いて、次に、名前や住所、本籍などすぐに書き込める部分だけ書き込んでいきましょう。

自分のペースで、自分のできる範囲で完成させれば良いです。

完璧を目指す必要はない

上にも書きましたが、完璧なエンディングノートを作る必要はありません

最悪、必要最低限でも構いません。

ある
ある

残された家族が困らないように、必要な情報だけは書いておきましょう

エンディングノートを作るメリット

エンディングノートをつくることで、老後の人生のビジョンが明確になってくるそうです

自分のこれまでを振り返り、将来について考えるきっかけになるというのが、エンディングノート作成の隠れたメリットになります。

また、エンディングノートはもしもの時だけなく、今後の人生のプランを立てることができます。

もしもの時以外に、エンディングノートをうまく活用しましょう。

sea waves crashing on shore during sunset

エンディングノートのポイント

見つけてもらえること

エンディングノートのもっとも大切なことは、もしものときにエンディングノートの存在に気づいてもらえることです。

なので、家族にエンディングノートを作っていることなどは、話しておきましょう。

また、クラウドサービスなどを利用している場合は、クラウドサービスを利用して作成していることや、他のユーザも見えるように設定できるアプリの場合は、閲覧するための情報を公開しておきましょう。

とにかく、見つけてもらえないと、せっかくのエンディングノートも役に立ちません

年齢に関わらず、気になったら書いてみましょう

エンディングノートは何歳になったら書けばよいのでしょうか。私の意見としては、何歳でも書きたくなったら書けば良いと思っています。

エンディングノートは情報の整理としても優れていると思いますので、気になったら書いてみましょう。

ある
ある

FP視点で考えると、エンディングノートの銀行口座や証券口座、保険の情報などは、家計の見直しにも使えて便利だと思います

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ABOUT ME
ある/Aru
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ファイナンシャル・プランナー(CFP®)/ 博士(情報工学)
2023年5月に54歳で早期退職。自分の時間ができたのでブログを開設。本職はITエンジニア(専門はデータ分析・機械学習)だが、ファイナンシャル・プランナー(CFP®)資格も保有し活動中。投資歴は20年以上。
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