趣味で人生を豊かにしたい(1)|趣味の時計(クオーツと機械式時計)
趣味を持っていますか?
退職すると自由な時間が一気に増えます。あまりに時間がありすぎて持て余してしまう人もいるかもしれません。
FIREして自由に暮らそうと考えているかたも多いと思いますが、FIREする前に退職しても続けられる趣味を見つけておきましょう。
私自信は、結構多趣味な方で、趣味と言えるものがたくさんあります。
おかげで、早期退職して6ヶ月経過していますが、「やることがない」とはなっていません。
この記事では、私の趣味の1つ、「時計の収集」について紹介したいと思います。
趣味探しの参考になれば幸いです。
時計は実用品から嗜好品に変化
現在は、スマホで時間が確認できるので、わざわざ腕時計をつけている人は少なくなりました。社会人でも、腕に時計をつけていない人が結構います。
また、腕に時計をつけていてもApple Watchなどのスマートウォッチを使っている人が増えてきた印象です。
私も右手にアクティビティートラッカー(Fitbit)をつけていますので、時間を確認するだけなら時計をつける必要はありません。
左手に時計をつけるので、左に時計、右手にFitbitと、両手につけています。
こんな感じで、腕時計は実用品ではなくなってきています。
ただ、嗜好品としての腕時計は健在なようで、ロレックスなどの一部の時計は高騰していますし、ロレックスのデイトナなどは、入手も困難です。
おそらく、これからも時計は嗜好品として残り続けると思います。
私自身、時計の魅力に取り憑かれて、何本か時計を購入しています。ここでは、趣味の時計について話したいと思います。
機械式時計の魅力を伝えたい
機械式時計って知ってますか? 電池ではなく、ゼンマイで動く時計のことです。機械式と系は耳に当てると「チッチッチッチッ」という軽快な音がします。
時計の中には、歯車がたくさん入っていて、それが回転して時を刻みます。
機械式時計は、電池式のクオーツ時計ほど正確ではありませんし、定期的にメンテナスが必要など手間もかかります。
クオーツ時計の誤差は月差何秒と記載されますが、機械式時計は日差何秒と記載されます。それくらい、誤差が大きいです
私が物心ついた頃はすでにクオーツ時計が主流で、機械式の時計は古い時計だった記憶があります。実際、親もクオーツ時計をつけていました。
このように、面倒臭い、誤差が大きいという機械式時計ですが、メカ好きにはたまりません。
最近の機械式時計は、裏面がガラスでシースルーになっていて中の機械が見えるようになっています。小さな歯車が忙しげに動いているのをみるとワクワクします。
機械式に興味がない人からしたら、「へー」って感じだと思います。機械式に興味があっても、値上がり目的(投機目的)で購入している方もあまりメカには興味がないでしょう。
でも、機械の動きにハマってしまうと、ものすごくハマってしまいます。
ということで、私は、純粋に機械式時計が好きで時計を収集しています。
収集しだすとキリがないので、自分で「用意した時計ケースの枠分までしか買わない」という制約を設けて時計を購入してきました。
現在は、時計ケースがいっぱいになってしまったので新規購入は控えていますが、気分によって付け替えて楽しんでいます。
機械式が好きですが、クオーツが嫌いなわけではないので、所持している時計にはクオーツもいくつか含まれています。
以下、所有している時計を紹介しつつ、魅力について語りたいと思います。
所有している時計はどんな時計?
ケースを購入する前から所持していた時計は3つで、その後7つを購入した形になります。時計の値段は、高いやつも安いやつもあります。とりあえず、気になった時計を集めてきた感じです。
では、それぞれの時計について、思い出を交えて紹介したいと思います。
改めて1つ1つアップで撮影すると、結構キズが付いていました。ぶつけたりするので、気づかないうちに細かな傷が付いてしまいますね。
Seiko 5(上段左)
セイコーファイブ(Seiko 5)は、セイコーが1960年代から作っている時計です。私が購入したモデルは海外版(曜日がアラビア語)で、ドンキホーテで購入しました。
セイコーファイブの5は、以下の五大機能から名付けられています。
5つの機能は、今となっては当たり前な機能ですが、発売当時は最先端の機能でした。
- 切れないゼンマイ(ダイヤフレックス)
- 耐震(ダイヤショック)
- 自動巻き
- 防水機能
- 日付表示
後ろが透明なバックスケルトンになっていますが、メカの仕上げは特に綺麗なわけではなく、装飾も施されていないため、そっけない印象です。
セイコー5については、青文字盤が欲しかったので、青文字盤を探して購入しています。ベルトは安っぽいステンレス製のベルトが付いていましたが、手に装着すると肉を挟んでいたかったので、革ベルトに交換しました。
ステンレスベルトは、コスト削減のためにかなり安っぽいものでした。
時計本体も、角が尖っていていたかったので、少し研磨して角を落としました。研磨ついでに磨いて光沢もでるようにしました。
安い時計なので、普段はしない研磨とかを抵抗行えました。
革ベルトは、本体に合わせて少しカジュアルなものを組み合わせています。この革ベルトの使い勝手はかなり良いです。
この時計、リューズを回してゼンマイを巻くことができないので、止まってしまった場合は時計を振ってゼンマイを巻く必要があります。
10〜20回くらい、時計を左右に振ると自動巻きのオモリが回転してゼンマイが巻き上げられ、秒針が動き出します。
革ベルトをカジュアルなものにしたので、ジーンズにTシャツみたいな服装に合わせやすい時計になっています。
Nomos タンジェント(上段左から2番目)
正式なブランド名は「ノモス・グラスヒュッテ」です。タンジェントは、このメーカーの代表モデルです。
バウハウス調のシンプルなデザインが特徴ですが、ぱっと見では安い時計に見えます。
手巻き時計で、自動巻きの機構が無いため、本体が薄いのが特徴です。シースルーバックから見える機械がかなり綺麗です。
この時計は自社ムーブメントになってからのものなので、ムーブメントはモノス独自ムーブメントになります
ちなみに、自社でムーブメントを一貫製造できるメーカは、マニファクチュールと呼ばれて少し上級ブランドな扱いをされることもあります。
バウハウス調のデザインは、結構パクられ(模範され)ているので、ファッション時計で似た時計をよく見かけるかと思います。
そのため、つけていても、安い時計と間違われることが多いです。
また、防水は日常生活防水なので、気を付ける必要があります。
最初から付いていた、革ベルトはコードバン(馬革)で、少し長めです。日本人の腕には少し大きすぎる印象です。
シンプルなデザインが使いやすい時計です。
タグ・ホイヤー(上段中央)
大学生の頃、海外旅行のお土産として親に時計を買ってもらった時計です。
ブランド名はタグ・ホイヤーです。当時は、F1が人気で、レース中継がフジテレビの深夜放送で行われていました。
このF1の公式ウォッチだったのがタグ・ホイヤーで、人気だったアイルトン・セナというF1ドライバーがつけていることで、日本でも人気にったブランドです。
この頃、海外旅行のお土産として買ってきてくれた時計が機械式の時計で、実は、ここから私の機械式時計収集が始まりました。
古い時計で型番が不明ですが、タグ・ホイヤーにオーバーホールに出したら整備されて戻ってきたので一応本物のタグ・ホイヤーの時計みたいです。購入は1991年くらいだと思うので、30年以上前の時計になるかと思います。
海外旅行のお土産だったので、模造品かもと思っていましが、メーカーのオーバーホールができたので本物でした。
ムーブメントはおそらくETA社のETA2824だと思いますが開けていないのでなんともです。
裏面はシースルーバックではなく、蓋がかぶさっています。
この頃は、まだシースルーでムーブメントを見せる時計は少なかったと記憶しています。
この頃は、タグ・ホイヤーは大流行りで知人や会社の同僚も、このブランドの時計をしている人が多かった印象があります。ただ、機械式を使っている人は少なかったです。
今では珍しい36mmという小さめのサイズが腕にしっくりきます。
ビーバレル(上段右から2番目)
ビーバレルのBB-0049です。このブランド、知る人ぞ知るなブランドです。
フランク三浦で有名になった大阪の会社が展開する腕時計ブランドで、このモデルはクロノグラフになります。
文字盤はフェイクエナメル、ムーブメントはSeagull(海鴎) ST19系で有名なスイスの名機ヴィーナス175のコピーです(一応、正規ライセンス品だそうですが)。
この時計、このムーブメントの時計が欲しくて購入しました。オリジナルのムーブメントは、1940年〜1960年代くらいの傑作ムーブメントで、非常に人気があるものです。ブライトリングに採用されていたことが有名だそうです。
シースルーバックからクロノグラフのメカが見えて、ストップウォッチを動かすと、それに合わせてレバーなどが動くのが美しいです。これを見れただけで買ってよかったと思います。
値段は6万前後だった気がしますが記憶は曖昧です。中華製ですが、お気に入りの1品です。
ただ、クロノグラフのオーバーホール料金は高いので、オーバホールに出すかどうかは悩んでいます。多分、オーバホールせずに壊れるまで使う気がします。
グランドセイコー(上段右)
グランドセイコー(SBGR055)です。ムーブメントは9S65です。
クレドールという別ブランドを除けば、セイコーの最高級時計です。
国産で最高峰が欲しければ、これにたどり着きます。
よく、ロレックスと比較されますが、どちらも良い時計ですので好きな方を買えば良いと思います。
ちなみに、私はロレックスを1本も持っていないですが、理由は色々あります。その1つに高級時計といえばロレックスというのに抵抗があるというやつです。ロレックスはてはやされすぎて、敬遠しているという感じでしょうか。
このグランドセイコーは、古いタイプのモデルでSEIKOとGrand Seikoの両方が書かれています。さらにGSと書かれていて、ちょっとくどく感じる人もいそうです(現在は、グランドセイコーというロゴに変化しています)。
リューズの部分が保護されているのが特徴で、少しごっつい感じのデザインとなっています。文字盤と針が立体的で陰影が綺麗です。また、発光しないのですが、面どりしてあるので、薄明かりでも針が読めます。
ブライツを買う時もグランドセイコー欲しいなと思っていたのですが、高くて手が出ていませんでしたが、思い切って購入したのがこの時計になります。
この時計、写真で伝わるかどうかわかりませんが、仕上げがとにかく綺麗です。スイスの高級時計と比べても遜色ないと思います。
また、売りである精度も素晴らしいです。1本をずっと使うのであれば、時間ずれが少ないので時刻合わせを頻繁にする必要はありません。
欠点は、少し重いというところでしょうか。
オーバーホールを定期的に行えば長く使える時計だと思います。
キングセイコー(下段左)
嫁のお爺さんの形見の時計を頂いたものです。
もらった時は、裏蓋の金色のマーク(メダリオン)が付いていたのですが、使っていると外れてしまって無くなっています。これを無くしたのはかなり後悔しています。
おそらく1960年代の時計だと思います。60年前の時計が、オーバーホールすればまだ動くことに感動してます。
この時代のキングセイコーのメカは、日付表示がリューズで回りにくくなる故障が多発しているみたいで、この時計も日付が動きません。オーバーホール時に確認して頂きましたが、部品が入手できないということで、そのままになっています。
また、頂いた時にはステンレスの他社製のベルトが付いていましたが、革ベルトに交換しています。
みた感じから古い時計です。この頃の機械式時計は最近のものより軽いです。実用性は趣味製の高い最近の機械式より高いと思います。
セイコー5がこれに近い感じでしょうか。
ところで、キングセイコー、2022年に復活しているみたいです。最近の高級時計の高騰でグランドセイコーの価格が上がっているので20万前後の時計として再登場させた感じでしょうか。
新しいキングセイコーは、以前のセイコーのブライツのシリーズの位置付けのような気がします。
カンパネラ(そに鳥、鴗鳥)(下段左から2番目)
カンパネラのそに鳥(CTR57-1102)です。そにどりはカワセミのことで、この時計のミドリ色にちなんで名付けられたものです。
この時計はクオーツです。とにかくデザインが気に入って購入しました。
カンパネラのそに鳥を知ったのが結構遅かったので、在庫を見つけるのに苦労しました。最終的に、福岡の岩田時計店(結構有名)に1本あり、これを確保しました。
この時、時計店の入っていた天神コアのセールで価格の1割くらいの天神コアで使える商品券がもらえたのですが、使い切るのに苦労した思い出があります。
いわゆるコンプリケーションと呼ばれる時計で、ムーンフェイズ、ミニッツリピーター、永久カレンダー、クロノグラフの複雑機構と呼ばれる機能がついた時計で、もし機械式であれば数百万〜になる時計です(数百万は安すぎるかも?)。
この時計は40mmとカンパネラの中ではサイズが小さいです。これ以降のカンパネラは、デザインは良いのですが、サイズが大きく、どうしてもこのサイズが欲しかったというのがあります。
この時計、文字盤が綺麗です。ただ、それぞれが小さいので老眼だと厳しいというのが欠点。購入した時は、はっきり見えていたのですが、だんだん読みにくくなってきました。
見た目に似合わず色々合わせやすい時計です。
クレドール(下段中央)
クレドール ノード(GCLH989)です。
セイコーの実用時計の最高峰がグランドセイコーなら、ドレスウォッチの最高峰がクレドールになります。
この時計、特殊な時計で、機械式でもクオーツでもない、スプリングドライブというセイコーオリジナルのムーブメント(7R88A)を搭載しています。
スプリングドライブは、ゼンマイの力で発電し、クオーツで回転速度を制御して時計の進み方を調整するというメカになります。機械式とクォーツをうまく組み合わせたムーブメントで、機械式と同じく電池を必要とせず、クオーツ時計のような精度を実現します。
スプリングドライブは、賛否が分かれますが、秒針が完全に連続です。
多くのクオーツは1秒単位で、機械式は1/8秒、1/10秒単位で針がステップしているのですが、スプリングドライブは完全に連続で動きます。
スプリングドライブは、電池式のクオーツと違い、パワーのあるゼンマイが使えるので太い針も動かせるというのが利点なんですが、クレドールのようなドレスウォッチだと針が細くてあんまりこれが利点だと感じなかったりします。
手巻きのスプリングドライブが欲しくて購入した時計になりますが、最近のクレドールは高級路線に走っていて、このクラスの時計はラインナップから消えました。
ブライツ(下段右から2番目)
タグ・ホイヤーから変えた時計です。セイコーのブライツというブランドの時計で、ホーローの文字盤が特徴の時計でした。これを買う時は、グランドセイコーと迷ったのですが当時の予算の都合でこちらを選択しました。
ムーブメントは4S27と、普及タイプのものでシースルーバックから見えるメカも装飾が施されていません。
文字盤は、結構立体的です。ブライツブランドは、グランドセイコーには手が届かないけど、機械式の時計が欲しいというニーズに合わせた感じで、価格が抑えられた機械式時計でした。
とはいっても、グランドセイコーの廉価版という感じではなく、色々趣向を凝らしたデザインが目を引きました。この時計は、琺瑯の文字盤が特徴になるかと思います。
この時計、結構長い間使いました。もしかしたら、ここにある10本の中で一番長く使っていたかもしれません。
そのせいで、ステンレスベルトは少しヘタレしまっています。
セイコー SEIKO SNA411P1(下段右)
回転計算尺がついた時計です。回転計算尺というとブライトリングのナビタイマーが有名ではないでしょうか。セイコーも回転計算尺のついた時計を出していました。
回転計算尺は、掛け算と割り算ができるものです。すでに使い方を忘れてしまいましたが、速度や燃費計算につかうものだったみたいです。
計算機が普及して、すでに飾り(デザイン)でしかないですが、メカメカしさがとても良いです。
この時計はクオーツなので比較的安めです。ムーブメントは色々な時計で使われているクロノグラフなので特に目新しい特徴はありません。
まとめ
以上、私の持っている時計を紹介しました。趣味があると人生、幸せになります。時計の場合多少お金のかかる趣味ではありますが何かを収集するのも楽しいものです。
ちなみに、これ以外に万年筆も収集していましたので、そちらも機会があれば紹介したいと思います。