電源タップは定期的に買い替えるべき?|気になったので調べてみた
最近、モニターを置いている作業部屋の電源タップをスイッチ付きのものに交換しました。以前使っていた電源タップは、もう10年以上使っていたやつで交換したときに見たら結構劣化している感じでした。
「電源タップって、そもそもどれくらいで交換した方がよい?」が気になりましたので調べてみました。
電源タップは消耗品?
交換の必要はあるのか?
電源タップに関連する火災事故は、毎年発生しているという話をよく聞きます。
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE(ナイト))に通知のあった製品事故情報によると、2016年から2021年の6年間で配線器具の発火事故が250件だったそうです(リンク)
このうち、テーブルタップによる事故が154件ということで、テーブルタップの事故は結構あるみたいです。
6年間で250件というのは割と少ない気もしましたが、火災になるとダメージは大きいので、やっぱりリスクとしては考慮すべきと思います。
電源タップも当然寿命があるようで、劣化していきます。劣化すればするほど、コードの断線や劣化・破損などが発生しやすくなります。
当然、劣化による火災も気になります。
劣化する前に予防として電源タップを交換するというのはありだと思います。
何年くらいで交換?
では、電源タップの寿命はどれくらいでしょうか。
電源タップは「5年」くらいが寿命と言われているようです(参考:サンワサプライのページ)。ネットで調べた感じでは、3〜5年と書いているページが多いので、3~5年くらい経過した電源タップは定期的に交換した方がよさそうです。
我が家にも長期間使っている電源タップが結構あるので、今回調査してみて改めて買い替えを検討しなきゃ思いました。
電源タップの危険度チェック
いろいろなページを参考にすると以下のような現象が現れたら交換した方が良いようです。
- 電源タップが暖かくなっている
以前と比較して電源タップが暖かくなっている場合は、火災の危険があるそうです - コードを動かすと電源が入ったり・切れたりする
コードが断線していたり、電源タップの内部が故障している可能性があるそうです。というか、この状態は流石に危ない気がします。 - プラグが外れやすい
コンセントが壊れたり接続不良になるそうです。コンセントが中途半端に抜けているのは怖いですね - プラグの根本が焦げたり溶けたりしている
トラッキングや火災の危険があるそうです。これも私が見つけた場合は、即、買い直します - 本体にひび割れ・キズ
プラスチックが劣化しているときは、交換した方がよいです。割れやすくなっている可能性があるので、踏んだだけで割れて金属が露出するかもしれません - プラグが曲がっている
- コードが家具などの下敷きになっていて変形(潰れたり、金属の線が見えている)
上記以外に経験したことがあるのは、電源タップのケーブル部分を丸めると「ギシギシ」いったり、少し硬い感じがするというのもあります。明らかに、内部の線が劣化している感じです。
とりあえず、上記のような現象が現れている場合は、すぐに交換した方が良いと思います。
とはいえ、私も意外と気づかずに放置してしまいます。
年に一回は点検する癖をつけた方がよいかも
電源タップ選び
以下は、電源タップを購入するときに検討する項目です。
個人的には、ケーブルの長さと口数は先にチェックしてから購入しています。また、スイッチのあり・なしも用途に合わせてチェックしています。
最近はシャッター付きのものも増えたので、少しでもトラッキングによる火災を防ぐために、シャッターありのものを購入するようにしています。
電源タップの選び方
ケーブルの長さ
一番最初にチェックするのは、設置する場所とコンセントの位置の距離です。コードは束ねたりすると危険と言われているので、ちょうどよい距離のものを購入するように心がけています。
ということで、まずは電源タップの長さをチェックしています。目安としては、部屋の端から真ん中くらいまでだと2m、部屋の端から反対側までだと3~4mくらいです。
手持ちの電源タップで確認するのも良いかと思います。
口数
次にチェックするのは、口数です。ワット数の高いものに使うのに、口数がたくさんあってもワット数を超えてしまって結局使えません。また、たくさん繋ぐと危険です。
とはいえ、パソコンの周辺などは、パソコン、モニタ、USB電源・・・など、電源はある程度欲しいです。
なので、何を使うか考えて口数を決めています。
例えば、我が家で一番口数が必要なのは、外部の光回線と接続するルータ周辺です。
光ルーター、屋内無線ルーター、有線用ハブ、電話、プリンタ、Google Home、NASなどが集約されているので8口ほどのコンセントが必要です。電力自身はそこまで高くないので1つのコンセントからとった電源タップでOKですが、口数は必要です。
逆に、ポットやコーヒーメーカーを接続している場所はワット数が高いので3口か、予備を含めて4口程度の電源タップに抑えています。
スイッチ付き
ポットやコーヒーメーカーの電源タップは、個別にON/OFFできるものを使っています。また、先ほどのルーターなどはほとんど落とすことがないので、全体で電源スイッチが1つのもので十分だったりします。
とりあえず、全体の電源のON/OFFはしたいので、基本的に電源スイッチが付いたものを選んでいます。
スイッチ付きは便利ですが、我が家は猫を飼っていて、猫が踏んでON/OFFすることがあるので、そこも考えながら選んでいる感じです。
基本、個別スイッチ付きは便利なのでおすすめです。
シャッター付き
コンセントの穴に埃がはいらないようにするためのシャッターが付いたモデルがあります。
埃によるトラッキングを防ぐために、シャッター付きの電源タップがおすすめです。
我が家では、シャッターが付いていないものについては、トラッキング防止用のカバーをつけていますが、結構面倒です。
なので、交換するときはシャッター付きのものにしています。
雷ガード付き
落雷時発生した高電圧から接続機器を守る機能です。
「機器とコンセントとの間に雷サージを減少させる吸収素子内蔵の装置が入っており、機器に高電圧が送られないように保護をしてくれます」ということですが、どの程度効果があるのかは経験したことがないので不明です。
「電柱から家につながっている電線に雷が落ちる「直撃雷」からは守れません」ということも書かれており、雷ガードがあるからといって必ず大丈夫というわけではないようです。
20年以上前に、住んでいたアパートの避雷針に雷が落ちて、PCが壊れた知人がいましたので、気になるなら雷ガード付きを購入するのはアリかと思います。
私の場合、ノートパソコンを使っていてACアダプタ経由で電源供給しているためあまり雷ガード付きが必要な気はしていません。
ACアダプタ側の保護機構で大丈夫かなと考えています。壊れてもACアダプタを交換で済むかなと・・・
上記は個人的な見解です。雷ガードと組み合わせた方がよいはずです。
防水
キッチンや水場の近所に置くACアダプタについては、防水のものをおすすめします。
例えば、パナソニックのWHA25234WP(ザ・タップX 3個口 2m)などは、個別防水+スイッチが付いています。
水がかかる可能性がある場合、このような防水機能付きの扉が付いているモデルが安心です。
高くても信頼性の高いメーカーを
100均などでもタップは売っていますが、個人的には高くても有名メーカーのものを購入することをお勧めします。
なんだかんだいって有名メーカーの方がなんとなく安心な気がします。
別に100均が悪いわけではないです。PSEマークもちゃんと付いていますし。
とはいえ、電源タップは不在の時も差しっぱなしなので、何かあると嫌なので有名メーカーを選んでしまいます
5年間使うのであれば、2,000円の電源タップも年400円でそれほど高いものではないと思います。まぁ、有名メーカーだから大丈夫とはいえないですが・・・
後日談(2024/04/10追記)
我が家の電源タップを全て交換しました。冷蔵庫の裏から引き出している電源タップなどは、かなり汚れていましたし、ケーブルが少し固くなっていました。やはり定期的な更新は必要だなと実感しました。
まだ、5年後くらいに交換する予定です。
まとめ
以上、電源タップについてまとめました。
我が家は、全部で8本ほどの電源タップを利用しています。最近2つ買い替えましたが、古いタップが3つほどあります。こちらについては、順次交換していこうと考えています。