10年前の旧NISAが特定口座に移管。パフォーマンスは?
日本でNISAが始まったのが2014年でした。始まってすぐからNISAで投資をしていましたが、最初の年に投資を始めた投資信託が特定口座に移管されました。この記事では、10年でどの程度のパフォーマンスだったのかを紹介します。
- NISAをやっていた人の投資銘柄とパフォーマンスを参考にしたい
- 新NISAを始める前に、過去にNISAをやっていた人の実績を知りたい
旧NISAをおさらい
NISAの正式名称は「少額投資非課税制度」で、2014年に1月に年間限度額100万円で開始されました。
NISAは、その名の通りNISA口座で投資を行った場合に、譲渡所得と配当所得が非課税になる制度です。
源泉徴収ありの特定口座で投資を行った場合、配当や売却益には20%の税金がかかるのですが、NISA口座で投資することでこれをゼロにすることができます。
また、旧NISAではロールオーバーの制度があり、5年満期時にロールオーバーすることで非課税期間を10年間にすることができました。
新しいNISAについては以下の記事を参考にしてください
10年目でロールオーバーが終了
2014年に開始された旧NISAですが、2024年でちょうど10年になります。
したがって、NISA開始の年に投資した資産は、10年たったので特定口座に移管されることになります。
2年目は来年(2025年)までは、旧NISA口座で運用できます。5年間分が全て移管されるのは、2029年になります。
気になるパフォーマンスは?
購入していた銘柄はバランスファンド
10年前にNISAで投資していたのは、世界経済インデックスファンド(株式シフト型)です。全世界の株式と債券に分散投資するタイプの投資信託で、株式シフト型は債券:株式が25:75と、株式の比率が大きいものです。
現在ならもっと良い銘柄もたくさんあるのですが、当時はそれなりの商品でした。
また、NISA口座はリバランスできないので、バランス型の投資信託にすることでリバランスが自動で行われることも魅力でした。
総資産額も当時とは変わっていますし、商品ラインナップも増えていますので、現在ならNISA内でバランスさせるようにはしないかもしれません。
投資先選びは、資産額や考え方、年齢で変化しますよね
10年間のパフォーマンス
10年間NISAで運用した結果、パフォーマンスはどうだったかというと、+210%でした。
つまり、仮にNISAの上限の100万円まで預けていれば、210万円になったことになります。
年利(複利)で計算すると、年7.5%くらいの利率になります。
すこし安全方向に倒しましたが、ここ10年は右肩上がりだったので思ったよりパフォーマンスがよかった印象です。
6%前後を想定していましたので、+1.5%くらいパフォーマンスが上振れしたことになります。
結論
100万円が210万円になった場合、利益は110万円になります。
課税口座で運用していた場合は、税金として22万円(20%)引かれていたわけですから、NISAの恩恵はかなり大きかったと言えます。
まとめ
10年前にNISAが始まった時は、すぐに飛びつく人は一部に限られていた気がします。私の例で考えてもプラスでしたので、制度を利用して投資を始めた人と、投資しなかった人では大きな差がひらいたのではないかと思います。
今年、新NISAが始まりましたが、これをチャンスとして活用するか、怖いので利用しないのかは自由です。ただ、チャンスとして活用した人との間に差ができても「自己判断による自己責任」だということを忘れないようにしましょう。
投資は、利益がでても損しても自己責任ですが。