電動昇降式デスクFlexiSpot SD1を購入したのでレビューします
これまで作業用机として使っていた机をFlexiSpotのSD1に買い換たので簡単なレビューをしたいと思います。FlexiSpotというとE7, E7 Proなどが売れ筋なので、SD1を購入する人は少ないかもしれませんが参考になればと思います。
作業机を買い替えた理由など
これまでの机
これまで使っていた机は、イトーキのいわゆる片袖付きの学習机(天板サイズ100cmx60cm)でした。30年ほど前に購入した机で、かなり頑丈で天板に傷なども入っていません。
まだまだ、使い続けることができる状態です。
これまで利用していた机の不満点
作業机で行う作業は、もっぱらパソコン操作です。
学習机は高さが71cmと大人用の机としては標準的な高さです。この机の不満点は大きく2つありました。それぞれ、以下になります。
パソコン作業には高すぎる
キーボードを打つには机の高さが高すぎて、高さが合うように椅子を調整すると足が少し浮いてしまっていました(当方の身長は172cmです)。
一応フットレストを置いて高さを調整していましたが、どうもしっくりこない。
座ったまま作業するとキツくなる感じでした。
袖があるため足を入れる部分が狭い
学習机としては普通だと思いまっすが、袖机のため片方に収納がついています。この収納のせいで、足を置く場所が狭くなっています。
これが結構窮屈で、ずっと気になっていました。
袖の収納はそれほど活用しているわけではないので、窮屈になるくらいなら必要ありません。
買い換えを決めた理由
机の高さと椅子の座面の関係を調べることができるサイトで身長を入れて調べてみると、以下のような数値が出てきました。
- 最適な座高面 42cm
- 最適な机の高さ 72cm
- 最適な座高面 42cm
- 最適な机の高さ 67cm
30年前の学習机の高さですが、書き仕事をするにはちょうど良い高さですが、パソコン作業をする場合は少し高すぎるようです。
実際、高いという感覚がありますし、現在の机に合わせてちょうど良いと感じる座面の高さが最適な座高面より+5cm高い47cmで、最適な机の高さ67cmに5cmを加えると72cmとなりちょうど現在の机と椅子の関係になります。このページが計算する机と座面の高さの関係と、自分の設定は+5cmの差はありますが同じです。
机と椅子の高さがあっていないと、姿勢が崩れるため腰などを痛めやすいと言われています。最近、腰が気になり出したので、可能なら理想的な状態で座りたいと考えるようになりました。
これを実現するために、もっと低い机が欲しくなったのが買い換えの動機です。
ただ、自分にちょうど良い高さがわからなかったので、昇降型のデスクを購入することにしました。
昇降式デスクの要件
デスクの要件
昇降式のデスクを購入するにあたって考えたことは以下の2つです。
- 幅100cm
机を置きたい場所のスペースの関係上120cmが限界です。また、これまで100cmの机を利用していて、これよりも狭いと使いにくそうなので幅100cmとしました - 高さとして、65cm~75cmをカーバーすること
自分の体型で考えると、ベストな高さはこの範囲にありそうなことがわかりました。なので、この高さの範囲で調整できることを必須としました
上記の条件で昇降デスクで人気のFlexiSpot、COFOあたりを調べてみました。
COFOはDesk Premiumという商品を出しています。仕様をみると以下のように書かれています。
- 天板サイズ 120cm, 140cm, 160cm, 180cm
- 昇降範囲 63~128cm
昇降範囲はOKですが、天板サイズは120cmからと要件を満たしません。残念ながら、これは諦めました。
FlexiSpotで最初に考えたのは、H1です。電動だと電源が必要になるので手回しがいいなと思い最初はこれを調べてみました。
- 天板サイズ 100cm, 120cm, 140cm, 160cm
- 昇降範囲 71~121cm
こちらの商品は天板サイズはOKですが、昇降範囲が71cm〜と要件を満たしません。
人気のE7を調べてみると以下のような仕様でした。
- 天板サイズ 120cm, 140cm, 160cm
- 昇降範囲 58~123cm
昇降範囲は58cm〜とOKですが、こちらも天板は120cmからと要件を満たしません。
その他、いろいろな机をしらべてみましたが、100cmの天板が選べるやつの多くが昇降範囲が71cm〜となっていました。
そんな中見つけたのがSD1です。
FlexiSpot SD1
FlexSpotのSD1は子供用のデスクみたいですが、仕様は以下の通りです。
- 天板サイズ 80cm, 100cm
- 昇降範囲 55~89cm
天板サイズ、昇降範囲ともに要件を満たします。
スタンディングディスクとして考えると89cmまでしか昇降しないことや、120cmなどの大きな天板が付けられないこと、耐加重が40KGまでなど若干スペック制限があるのが気になります。
ただ、今回の要件を満たすものはこれしか見つけられなかったので、これを購入することにしました。
実は、オカモトの業務用などでに要件を満たしそうな机はありましたが、価格が20万近くするので今回はこちらを選びました。
FlexiSpot SD1
設置について
SD1はセット販売みたいで、脚と天板が1つの箱に入って届きました。箱の重さは30kg弱とかなり重いです。1人で部屋まで運びましたが、運ぶだけで結構疲れました。
組み立て自身は、付属の工具だけで行うことが可能です。ただ、ドライバーは別途用意した方が良いです(付属のドライバーは使いにくいです)。
天板には必要な部分に穴が空いており(必要じゃない穴もありました)、穴の位置を合わせて脚を置いてネジで固定すればOKと、組み立てはかなり簡単でした。
ただ、予想以上に脚が重いです。
この机、55cmと最低が低いのでキャスターを取り付けました。キャスタはM8であれば取り付けることができるようです。私は、アマゾンのレビューでFlexiSpotの机に取り付けた実績のあった以下のキャスターを購入して取り付けました。
高さは最低で天板上部まで62.5cmくらいになりましたが、十分低くなるので問題ありません。むしろ、動かしやすくなったのがメリットです。
これまで机を置いていた場所と入れ替えた写真が以下になります。
実際に使った感想など
実際に使ってみた感想です。
まず、椅子の高さを体型に合わせて調整し、その後、机の高さを調整してみました。高さ66cmくらいがちょうどきもち良い高さでした。
これまではフットレストを使っていましたが、フットレストをしなくてもちょうど高さが合うとかなりきもち良いです。
このあと、椅子も交換(現在はゲーミングチェアを使用)する予定ですが、とりあえず机の高さが変わるとかなり姿勢が安定するようになりました。
私の体型(身長172cm)では、パソコン作業には70cmの机は高すぎだったみたいです。
気になる点など
使ってすぐ気になったのは、揺れです。
モニターアームを使ってモニタを固定しているというのもありますが、キーボード入力による振動で少しだけモニターが揺れます。これまでの学習机は袖机だったので揺れることがなかっただけに気になりました。
これは、1本で支える脚の構造上しょうがない部分だと思いました。
以下、あまり記載されていない情報です。後付けの引き出しや収納を考えている方の購入前の参考になればと思います。
- 昇降用のスイッチは右側にしか付けられない
- 天板中央の脚の部分まで、手前から約30cm
奥行き約30cmまでは天板に障害物がないので、深さ30cmまでの後付けの引き出しなどをつけることができます(後面は20cm程度です) - 前側と後側はクランプが取り付けやすい
前と後は大抵のクランプが取り付けられると思います。私はモニターアームを取り付けていますが、特に問題なく取り付けられました(天板の厚さは1.8cmなのでそこだけ注意) - 側面は脚があるためクランプの取り付けは難しい
側面にノートPC用のデスクサイドホルダーを考えていましたが、取り付けは難しそうです。思ったより側面から脚までの距離が短く、クランプを取り付けるのには工夫が必要そうです(付かないものもありそう) - 左右の脚をつなぐ補強(?)用の棒がある
E7などと違い足に補強が入っています。公式の写真をよくみると、脚の下の方に横につながった棒があるのが写っていると思います。使っている感じでは足に当たることもなく気になりませんが、人によっては気になるかもしれませんので注意が必要です。ただ、これのせいでパネルヒータの配置には苦労しそうです。
まとめ
以上、FlexiSpot SD1のレビューになります。E7などは使っている人が多く情報が多いですが、こちらの机は子供用として売られていることもあり、大人が使う場合のレビューも少ない気がします。100cmという幅で、昇降範囲が広い机を選ぼうとするとFlexiSpotではコレしかありませんので、購入の参考になればとレビューしました。