企業型確定拠出年金をiDeCoへ移すときに知っておきたいこと|積み立て再開でわかった注意点

早期退職後、企業型確定拠出年金をSBI証券のiDeCo口座へ移管しました。ただし、その後は積立を停止していたため、今回あらためて積立再開の手続きを行いましたが少し面倒でした。この記事では、私の場合の手続きの流れをまとめます。
積立額変更ではなく「口座開設」が必要
最初は「積立額変更届」を提出すればよいと思い、書類を請求して記入・送付しました。
しかし、数日後に「手続きが違います」との理由で書類が返送されてきました。
調べたところ、私はすでに「運用指図者」として登録されていたため、積立を再開するには新たにiDeCo口座を開設し直す必要があることが分かりました。
口座開設の手続き(SBI証券iDeCoの場合)
手続き開始
SBI証券のiDeCoページから、Web申請で手続き可能です。私はWebから申請を行いましたが、本人確認書類(免許証やマイナンバーカード)の提出が必要です。
スマホからその場で撮影して提出できるとの説明でしたが、うまく動作せず、最終的にスキャナで読み取ってアップロードしました。

スマホで住所などをきれいに撮影するのが難しく、結局スキャナで対応しました。スマホ操作に慣れていても、照明や角度の影響で意外とうまくいかないことがあります。
同時に、掛金の引き落とし口座設定も案内に従って手続きを行います。
✅ 本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカード)
→ スマホ撮影でうまくいかない場合もあった。
✅ 引き落としに使う講座の情報
上記の作業を7月8日に実施しました。
口座開設完了の通知
その後の流れは以下の通りです。
- 7月10日:「Web申込完了」のメールを受信
- 7月11日:「口座開設手続き完了」のメールを受信
メールの内容では、国民年金基金連合会による資格確認の後、
「個人型年金加入確認通知書」およびログインID通知が郵送される旨が説明されていました。発送まで1〜3ヶ月程度かかるとのことです。
このたびは「SBI証券iDeCo(個人型確定拠出年金)」にお申込みいただきまして、誠にありがとうございます。
WEBでの口座開設手続きが完了しましたので、ご連絡いたします。
▼今後の流れ▼
当社での受付が完了した後、国民年金基金連合会で加入資格等の確認が行われます。
確認が完了いたしましたら、国民年金基金連合会より「個人型年金加入確認通知書」が送付されますので、掛金引落開始年月日等をご確認ください。
また、加入者さま向けサイトのログインID等が記載された「IDおよびパスワードのお知らせ」をお客さまのご住所宛に発送いたします。
発送までには概ね1~3ヵ月程度かかりますので、いましばらくお待ちください。
(企業型確定拠出年金からの移換のWEB申し込みを同時にされた場合は、「IDおよびパスワードのお知らせ」発送まで概ね2~3週間程度です。)
なお、引き落とされた掛金は翌月中旬頃サイトに反映します。反映までお時間をいただきますのであらかじめご了承ください。
※既にIDを保有されている方には発送されません。
開設完了までの期間
実際には、1〜2ヶ月ほどかかりました。通知が届く前に、SBI証券のサイト上でステータスが「運用指図者」から切り替わっていたため、「手続きが完了した」と確認できました。
これで、積立再開の手続きが完了です。

私の場合は、最初に手続きミスがあったため、結果的にプラス2週間ほどかかりました。
手続きを終えて感じたこと
実際にやってみて感じたのは、「とにかく分かりにくい」ということです。
サイトの案内やFAQを読んでも、「何をすればいいのか」が分かりづらく、専門用語(たとえば「運用指図者」など)が多いため、初見では理解しづらいのが原因だと思います。
これから手続きする方へ
退職後に企業型確定拠出年金をiDeCoへ移管する方は、移管のタイミングで少額でも(例:月5,000円)積立を開始しておくことをおすすめします。
その方が、あとから積立額を変更する際に手続きが簡単です。私のように「一度停止してから再開する」と、余計に手間がかかります。

移管時に少額でも積み立てておくと、口座が「加入者区分」のまま維持されるため、あとで再開するときの再申請や本人確認の手間を省けます。
まとめ
退職後、積立指定せずに、企業型DCからiDeCoへ移管すると「運用指図者」にります。その後、積立を再開する場合は「新規口座開設」が必要となり面倒です。iDeCoの手続きは分かりにくいので、よく確認して行うことをお勧めします。