【資産形成術】貯蓄(お金・資産)を増やす方法|CFPのアドバイス
貯蓄をふやすためにどうしたらよいのだろうか?と考えることはありませんか?
この記事では、貯蓄を増やすための考え方を解説します。
- お金を貯めるために何をすれば良いか悩んでいる方
- 貯蓄をしたいけど、お金がないという方
- お金に対する考え方を身に付けたい方
貯蓄をするためにやるべきこと
最近は、新NISAなどの制度ができたこともあり、資産運用や貯蓄に関する関心が高くなっています。
ただ、「どうすればお金が貯まるのか分からない」と考えている方も多いのではないでしょうか。
また、「投資したいけど、お金がない」方も多いと思います。
この記事では、貯蓄をするためにやるべきことにフォーカスをあて、解説を行います。
「これに投資したらいい」とかいう話でありません
お金には2種類ある
お金には、自分自身がコントロールできるものと、自分ではコントロールできないものがあります。さらに付け加えると、一部だけ自分でコントロールできるものもあります。
例えば、投資する銘柄を選ぶことで投資信託の手数料をコントロールすることができます。
一方、投資した投資信託の収益をコントロールすることはできません。
投資先を選ぶことでリスクをある程度コントロールすることができますが、収益をコントロールすることはできません。
このように、お金にはコントロールできる要素とできない要素が存在します。
コントロールできるものをうまく活用して、お金を増やそうというのが、この記事の趣旨になります。
貯蓄・資産形成するための基本
投資して資産を形成する場合であっても、元本が必要です。元本はどうやって作ればよいでしょうか。
どこからかお金が湧いてこない限り、収入ー支出をプラスにして作るしかありません。
この、「収入ー支出をプラスにする」というのが、お金を貯めるための基本となります。
当たり前すぎるかもしれませんが、資産を作るために必要な第一歩はこれになります。
では、収入ー支出をプラスにするにはどうすればよいでしょうか?
そのために必要なのは、「コントロールできるお金をうまく活用する」ことになります。
コントロールできるってどういうこと?
コントロールできるとは、「自分自身が直接的に関与し、意思決定することができる」ということです。
例えば、「お菓子を買う・買わない」は、自分で直接的に関与し、決めることができます。
このような、自分自身で決められるものを「コントロールできるお金」と定義します。
コントロールできるお金については、自分自身の意思で自由にすることが可能です。
逆に言えば、コントロールできないものは自分自身ではどうにもならないので、なにかアクションを起こして変えられるのは、コントロールできる部分だけということになります。
このコントロールできる部分を理解して、うまく活用することが大切です。
コントロールできないもの
コントロールできるものの前に、コントロールできないものをいくつか挙げておきます。
社会情勢
国際社会の情勢を、自らの手でコントロールすることはできません。国際社会では、毎年のように問題が発生していますが、これに対して個人で影響を与えるのはほぼ無理です
金利変動
中央銀行の政策や経済状況によって変動する金利を個人が直接コントロールすることはできません
市場変動
投資先の市場変動を個人が直接コントロールするのは難しく、投資先の市場の状況に左右されます
雇用状況
経済状況によって変化する雇用状況に対して、個人が直接影響を与えることはできません。
自然災害
地震や洪水、台風などの自然災害は予測も難しく、発生した場合の影響を含めて個人がコントロールすることはできません
これらは、個人でコントロールすることは難しく、また、予測も難しいです
コントロールできないものを考えるより、自分自身でなんとかできるものを考えた方が建設的だとおもいませんか?
コントロールできるもの
以下は、自分自身だけでコントロールできるものです
基本的には、支出がコントロールできるものになります。
支出
物を買うかどうかは自分自身で決めることができます。たとえば、食費などの日常の消費、娯楽費や高価なブランド商品などは、自分で買うかどうか決めることができます。
あくまでも「自分で決められるよね」というだけです。
節約
支出の一部になるかもしれませんが、電気代・ガス代などを節約するかどうかは自分で決めることができます。
流石に、「電気を使わない」などは無理でしょうが、電気代を抑えるというのは自身で取り組むことができます。
また、クーポンなどを活用して商品を購入するなどすることで、節約することも自分自身で行うことができます
「自分で決められる」という性質上、支払い=支出面の方がコントロールしやすいです
コントロールできるので、多くの場合「まず、支出を見直す」となるわけですね
保険
FP相談でも保険の見直しが相談としてありますが、保険に入る・入らないも自分自身で決めることができます。
入る・入らないの極端な例でなくても、保険額の見直しで支出を減らすことが可能です
保険も「家計を見直す」場合の検討項目になりやすいです
他にもあるかもしれませんが、以上が代表的なコントロールできるものになります。
- 支出
- 節約(光熱費など、クーポン利用など)
- 保険
一部だけコントロールできるもの
完全にコントロールできないけど、一部はコントロールできるというものもあります。
以下はそういった一部だけコントロールできるものです
投資戦略
投資先は自身でコントロールすることができます。
投資先がコントロールできるので、リスクとリターンはある程度の「幅」の範囲にコントロールすることが可能です。
これをコントロールする手法としては、投資ポートフォリオの構築が一般的です
投資ポートフォリオの作り方については、以下の記事を参考にしてください
なお、投資先の収益を完全にコントロールすることはできません。あくまでも、投資先をコントロールして、リスクとリターンの範囲をコントロールできるだけです。
収入
会社の給与アップ、スキルアップによる転職、副業による収入増などは、自身である程はコントロール可能です。
ただし、会社の給与アップや転職は、相手がある話ですので、自身が努力すれば必ずどうにかなるものではありません。そういう意味では一部がコントロールできるといってよいかと思います。
また、副業も、努力すれば必ず一定の収益が得られるわけではありません。副業をするという意思決定を含めある程度コントロールできますが、自身の努力だけでなんとかなるものではないです。
収入に関わるものは、自分だけではコントロールしにくいですね
相手がある話なので、どうしても不確定要素が発生しますね
健康状態
健康管理を行うことで、自分自身である程度コントロールすることは可能です。
しかしながら、突然の病気や怪我など、自身で完全にコントロールすることは難しいです。
直接のお金ではないですが、健康も資産の1つだと考えているので健康についても書きました
資産を増やす戦略
コントロールできるものと、コントロールできないものがあることはわかったかと思います
これを踏まえた上での、資産を増やす戦略です。
コントロールできるものを活用する
最初に書いたように、資産を増やすには、まず、収入ー支出をプラスにする必要があります。
自身の力でこれを行うためには、自分自身で実行可能、つまりコントロール可能なものを使って収入ー支出をプラスにする必要があります。
コントロールできるものを順に書くと以下のようになります。
- 支出
- 節約(光熱費など、お得なクーポン利用)
- 保険の見直し
- 投資戦略を考える
- 収入を上げる
①〜③が自身がコントロールできるもの、④〜⑤が一部コントロールできるものになります。とりあえず、取り組みやすそうなものを上に、難しいものを下に並べています。
これをみて気づいた方もいるかもしれませんが、結局、ウェブ記事やFP相談などで書かれている内容と、①〜⑤の取り組みは一致しています
結局、
自分自身でなんとかできるもの(コントロールできるもの)を改善する
と考えると、この順番に検討していくことになります。
結局、自分でどうにかできるものしかなんともならないからです。
お金を貯めるために
私の考えでは、お金を貯めるには、以下のように検討するのが良いと思います
- 支出・節約・保険を見直して、年間収支をプラスにする
- 余剰金を貯蓄する
- 貯金に余裕がでたら投資戦略を考えて、一部を投資する
- ①〜③をやりながら、収入を上げる努力をする
③も重要で、自身のリスク許容度以上の投資はしないように注意してください。資産運用はリスクとリターンのバランスをちゃんととることが大切です。
投資先は、自分で考えてください。人の意見に流されないように注意(自分で考えずに、「みんながこうやってるから」で決めるのはお勧めしません)
まとめ
貯蓄(お金・資産)を増やす方法について説明しました。
この記事では、コントロールできるものから取り組むということを紹介しましたが、コントロールできることは明日からでも実行することができます。