ステップ2:収入/支出/資産チェック【実践!自分で作るライフプランニング】
自分でライフプランニングをやってみませんか。この記事ではライフプランを計画する方法をステップを追ってCFP®がわかりやすく解説します。詳しいライフプランニングはファイナンシャル・プランナーなどの専門家に任せた方がよいですが、簡単なライフプランは自分でも作ることができます。
このブログではステップに分けてライフプランを作成していきます。
ステップ1でライフイベント表を作ったので、ステップ2では収入と支出、資産と負債(ローン)をチェックしていきます。
ライフプランを自分で作るメリット
自分でライフプランを作るメリットについては、ステップ1に記載しています。詳しくはそちらを読んでみてください。
簡単に書くと、ライフプランを自分で作るメリットは以下です。
- 将来に対する目標が明確になる
ライフプランを作ることで、漠然と考えていた将来の目標が可視化できます。自分の人生を考える良い機会になります - 自身の知識が深まる
ライフプランを作る過程で、お金に関する知識が深まります。お金に関する知識は、漠然と学習するより自分のライフプランと一緒に学習した方が、学習効果が高いです - 専門家へ相談する時の資料になる
専門家は自身の考えや状況を伝えやすくなり、より具体的な提案を受けることができます。専門家と話す時に具体的に内容を伝えられることはメリットです。特に費用がかかる相談をするときは、専門家からのしっかりしたアドバイスをもらえる可能性が高まります
収入と支出、資産とローンを調べる
収入
まず、収入を確認します。
ここで確認する収入は、年収ではなくて手取り(可処分所得)です。
会社員の方は、源泉徴収票の数値を使って以下の式で計算できます。
可処分所得 = 支払金額 ー 社会保険料の金額
ー 所得税(源泉徴収税額)ー住民税
支払い金額と、社会保険料の金額、源泉徴収税額は源泉徴収票に記載されていますが、住民税は別途確認する必要があります。こちらは住民税の決定通知書を受けっとっている方はそれを、なければ給与明細の金額×12ヶ月で計算します。
概算でよいので、面倒であれば、月々振り込まれる給与と賞与からおおよその金額を計算してもOKです。
自営業の方の場合は、帳簿などから把握できるかと思います。
共働きの場合は、それぞれの収入を個別に計算しておきます
個別にしておくと、どちらかが仕事を辞めた場合にいくらになるのかが把握しやすいです。
支出
支出は、家計簿などをつけている方は簡単に計算できるかもしれませんが、そうでなければ集計するのが大変です。
面倒であれば、とりあえず、大まかな金額の把握を目指します。
可能であれば、以下の区分で集計します
- 基本生活費
食費・水道光熱費・通信費など日常生活のための費用です - 住宅関連費
賃貸の場合は家賃、持ち家の場合は、住宅ローン・管理費・修繕積立費などです - ガソリン代など
車を持っている場合は、ガソリン代・駐車場代・自動車税・自動車保険の費用です - 教育費
学校にかかる費用・塾・習い事などの費用です - 保険料
生命保険・年金保険・医療保険などの保険料です - その他
旅行、交際費などです
細かく調べると大変ですし、大まかな費用を把握するのも目的の1つですので、まずは、正確さより、多少誤差があっても支出を計算してみることを優先します。
教育費を試算する参考になります。
資産
現在の資産額も把握しておきます。
資産としては以下のようなものがあります。
- 預貯金(普通預金、定期預金、外貨預金など)
- 株式など(株式・投資信託・債券など)
- 生命保険(貯蓄性のある生命保険の貯蓄部分)
- 住宅(不動産の価格。できれば現在の市場価格)
不動産の現在の市場価格を把握するのは難しいです。わからなければ、とりあえず購入時の価格を記入します。
負債(ローン)
負債も把握します。代表的なものは以下になります。
- 住宅ローン
- 自動車ローン
- カードローン
- 奨学金返済
また、これ以外にも借り入れがある場合は、それも書き出します
バランスシート
資産と負債を計上できたら、バランスシートを作成することができます。
資産を左に、負債を右に書き、純資産=資産ー負債を右に書くものです(下表)
正しく計算すれば、右側の合計と左側の合計は一致します
資産 | 負債 |
現金 ○○○○万円 | 住宅ローン ○○○○万円 |
株式 ○○○○万円 | 自動車ローン ○○○○万円 |
保険 ○○○○万円 | |
住宅 ○○○○万円 | 純資産 ○○○○万円 |
合計 ○○○○万円 | 合計 ○○○○万円 |
今回はキャッシュフロー表を作ることが目標なので、バランスシートを作る必要はありません。
次のステップは「キャッシュフロー表を作る」です
ライフイベント表と収入と支出、資産と負債が把握でいたら、いよいよキャッシュフロー表作りです。