なぜ早期退職を決断したのか
2023年の5月末(54歳)で早期退職しました。この記事では私が何を考えて早期退職したのかを記事にしました。皆さんの参考になれば幸いです。
なぜ早期退職を決断したのか
もともと、55歳くらいで辞める気だった
私の場合、元々55歳くらいで退職し、地域に根付いた生活に変化させたいと思っていました。
というのも勤めていた企業はグローバル展開をしている企業で、会社で働いていると地域とのつながりが薄いと感じていたからです。
地域との交流があまりない状態で60歳とか65歳まで働いていて、いきなり地域のコミュニティに溶け込めるかというと難しそうだと感じていました。
ということで、少し早めに退職し、地域に密着した仕事をするか、または、早いうちから地域の活動に積極的に参加できる時間を確保しようと考えていました。
準備は10年以上前から退職に向けてプランニングしていた
こういうふうに考えていたこともあり、10年以上前から55歳退職をターゲットとしたライフプランを立てていました。
このプランニングには、自身がファイナンシャル・プランナー(CFP)であるというのがかなり役に立ちました。
プランニングのやり方は、教科書通りです。
まず、基本となる生活費(支出)を明確にし、生活を維持するためにどれくらいの貯蓄が必要か、また、老後の生活に必要な資金は幾らかを計算します。
基本の生活費の把握は大切で、これがズレると計画に大きな影響が出ます。例えば、月20万と見積もっていたのに、25万かかった場合、年では240万と300万で60万の差、10年で600万の差になります。
早期退職を考えているのであれば、生活費の把握はしっかりやっておく必要があります。
私の場合、基本生活費が結構低かったこともあり、55歳の時点で退職し、収入が少なくなっても生活できるだろうという試算は立っていました。
我が家の場合は、共働きという点も大きいです。自分が辞めてのまだ収入があります。
会社の退職に関する制度変更があった
そうこうしているうちに、人事から1通の通知メールが来ました。
内容は「早期退職の制度変更に関する案内」です。
詳細は省きますが、私のように早期退職を考えている人間には都合が悪い内容でした。
このメールが届いたのが2月中旬、制度変更が4月1日付ということ。
また、退職1ヶ月前には連絡するという会社ルールを考えると、2週間ほどで決断する必要性に迫られました。
元々、55歳で退職する計画をしていたので、早めに退職したとしても数ヶ月早くなる程度でした。土日を挟んで考えて後、退職の意向を次の週に上司に話して退職することが決定しました。
実際は、3月末までに退職届を提出すれば制度適用の猶予期間があるということで、業務の引き継ぎを含めて5月末退職ということで落ち着きました。
退職して
55歳で退職を考えいましたが、「いつ頃切り出せばいいだろうか」とか「どんな感じで切り出そうか」とか結構悩んでいました。
それを考えると、制度変更はちょうど良いきっかけになったと思います。
制度の締切があるので、「もう少し様子をみよう」という迷いや躊躇に陥ることなく、前向きに決断することができたと思います。
制度の変更は、私にとっては背中を押してくれる材料となりました。
ポジティブに考えると、退職を切り出すタイミングに迷っていた私にとって、制度変更は迷いを解消し、決断への一歩を踏み出すきっかけとなりました。
これからどうなるか、気持ちがどう変わるかは不明ですが、とりあえずはやりたかったことをやろうと思います。