マイナンバーカードの更新をしてきました|注意点と落とし穴

マイナポータルに「電子証明書を更新してください」と表示されたため、更新のために役所へ行ってきました。ところが、実際には「証明書の更新」ではなく、「マイナンバーカード自体の更新」が必要だったのです。本記事では、その違いと注意点を、私の実体験をもとに詳しくご紹介します。
記事のまとめ
この記事は、実際にマイナンバーカードの更新手続きを行なった記録です。
以下、記事の内容のまとめです。
- 電子証明書だけでなく、カード本体にも有効期限がある
- カード更新は10年ごと、通知はおよそ2か月前に届く
- 更新から交付まで最大2か月かかる可能性があるため、通知が届いたら早めに対応を
- 保険証や免許証との連携は、更新時にまだ問題があると感じた
マイナポータルに証明書更新の警告が表示された
マイナポータルにアクセスすると、「証明書を更新してください」と言ったメッセージが表示されるようになりました。

2025年6月末より、iPhoneでもマイナンバーカードの登録ができるようになりました。これを使うとマイナポータルへのアクセス時にいちいちマイナンバーカードを読み込ませる必要がなくなり便利です。
なお、マイナンバーカードはAppleウォレットにクレジットカードやSUICAと同じ感じで登録されます。
証明書の更新は3ヶ月前からOKということで更新を行いに役所に行ってきました。
証明書更新のつもりが、実はカード更新だった!
平日の午前中に区役所へ行ったところ、マイナンバーカード関連の窓口は18人待ちで混雑していました。証明書の更新は数分で済むと思っていたので、少し意外でした。
手続き用の書類に必要事項を記入してしばらく待っていると呼び出されたので窓口で更新書類を提出すると、「今回は電子証明書の更新ではなく、カード自体の更新が必要です」と言われました。
理由を聞くと「マイナンバー自体の更新が必要だから」ということでした。確かにマイナンバーを取得してから10年経っています。
マイナンバーカードには10年の有効期限があります(18歳未満は5年)。有効期限がきた場合場合はカード自体の更新が必要。
「マイナンバーの更新の郵便物が届かなかったか?」と聞かれたので、
「届いてない。マイナポータルで証明書の更新が必要とあったから来た」と言いました。
本来は更新の2〜3ヶ月前くらいに更新のお知らせの郵便物がくるのでそれを持って更新手続きにいくらしいです。

とはいえ、マイナポータルで「証明書の更新が必要」と表示されたら、普通はそのまま役所に行こうと思いますよね

私の場合、マイナカードを保険証として使っているので、期限が切れたら困るんですよね。一応、マイナ保険証がトラブった場合は「資格情報のお知らせ」をマイナンバーカードと一緒に提示すれば良いそうですが、結局「保険証と二枚持ち」とほぼ変わらないですね。
また、「役所内で、写真撮影と申請書類の作成の手伝いを行なっているコーナがあるのでそちらで本日申請書類を作ると楽ですよ」と言われてので、そちらのコーナーで手続きを行いました。
コーナーは、旗が立っていて結構目立つのですぐにわかり、そこで申請に必要な写真を撮影してもらい、書類の記載内容を担当の方と一緒に確認しながら作成しました。

書類が完成すると、封筒に入れて封をしてくれるので、役所の敷地内にある郵便ポストに自分で投函します。この投函をもって「更新申請完了」となります
申請すると、1〜2ヶ月くらいするとハガキが届くのでそれを持って役所に行くと新しいマイナンバーカードを交付してくれるそうです。

カード更新のタイミングと注意点
更新の案内する封筒ですが、マイナンバーカードの期限が切れる9週間前くらいに届きました。
もし、申請して新しいカードができるまで1〜2ヶ月かかると、古いカードの期限ギリギリになる可能性があります。
封筒が届いてすぐに手続きをせずに、1,2週間立ってしまうと、発行まで2ヶ月かかると古いカードの期限を超えてしまいます。
「マイナンバーカードの期限が切れた場合、保険証として使えなくなるのか?」と質問したところ、「顔認証であれば一定期間使える」とのこと。ただし、顔認証が失敗した場合の暗証番号入力での代替については「不明」との回答でした。

Webで調べたところ、マイナンバーカードの電子証明書が切れても3ヶ月は保険証として使えるということでした(マイナンバーカードの期限切れも同様っぽい)。ただ、暗証番号でもOKかどうかは不明。
制度へのモヤモヤと改善希望
申請から新しいカードの交付に1〜2ヶ月ということですが、仮にワーストケースで2ヶ月かかるとすると、更新のお知らせが届くのが少し遅い気がします(私の場合は、2ヶ月と一週間前でした)。
今回は、たまたまiPhoneへのマイナカードの登録をしたついでにマイナポータルにアクセスしたので早めに気づくことができましたが、気づかなかったら封筒が来てからの手続きになります。時間がかかるなら、3ヶ月前すぐに届いて欲しいものです。

ちなみに、病院でマイナ保険証を使うと「更新が必要な旨」が画面に表示されます。なので、通院などしていれば早めに気づくかもしれません。
時間がかかるのはしょうがないかもしれませんが、「2024年12月2日に現行の保険証の新規発行は停止」となっており、「現在、使用している保険証は、その有効期限まで(最長、2025年12月1日まで)、使用可能です」(出典:デジタル庁)ということで、来年には保険証は交付されず、マイナンバーカードが保険証の代わりになります。
あと、「マイナ免許証の取得後に、マイナンバーカードを更新すると、更新後のマイナンバーカードには免許情報が引き継がれません」(出典:デジタル庁)ということで、これも面倒です。というのも免許証の更新タイミングも、マイナカードの更新タイミングも誕生日なんですよね。同時に更新ということもあるでしょうし、マイナカードを更新して免許情報をマイナンバーカードに記録する手続きを忘れたら、気づかないうちに免許不携帯になってしまうことがあります。

免許の引き継ぎ機能についても、運用予定となっていますが、先に引き継ぎ機能を実装してから運用すべきだったのでは?と思います
まとめ
マイナンバーカードの有効期限が切れたので更新手続きを行いました。ただ、マイナポータルの案内では「証明書の期限」となっていたので証明書の更新手続きに行ってしまい、若干二度手間になってしまいました。
現状、マイナ保険証やマイナンバーに紐づく免許証など、サービスの幅が広がる一方で、システムや運用がそれに追いついていない印象があります。給付金のタイミングで作成した人たちが一斉に更新するタイミングがそのうち来ると思うのですが、それまでに更新がスムーズになっていればと思います。