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金融広報中央委員会の金融リテラシークイズに挑戦

tadanori
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金融広報中央委員会の金融リテラシー調査(2022年)の調査結果の中に「金融リテラシークイズ」というものが掲載されています。このクイズを試しにやってみました。

知るぽるとの金融リテラシークイズ

「知るぽると」は、金融広報中央委員会の愛称で、都道府県金融広報委員会、政府、日本銀行、地方公共団体、民間団体等と協力して、中立・公正な立場から、暮らしに身近な金融に関する幅広い広報活動を行っている組織です。

この組織では定期的に金融リテラシー調査を行なっています。リテラシー調査の結果を見ると18歳以上の個人のお金に対する知識や行動の特色などがわかります。また、諸外国との比較もあり、日本人のお金に対する知識がどの程度かを知ることができます。

この報告書の中に、自分の金融リテラシーを確認できる「金融リテラシークイズ」というものが記載されています。

たった5問のクイズですが、金融リテラシー調査の結果と照らし合わせることで自分の知識レベルを確認することができます。

引用元:「知るぽると」金融リテラシー調査(2022年)の結果

今回は、この問題を紹介します。

金融リテラシークイズ

以下、金融リテラシークイズの問題と、解くためのヒントと解答です。点数は1問20点です。

生活管理

問1

家計の行動に関する次の記述のうち、適切でないものはどれでしょうか。

  1. 家計簿などで、収支を管理する
  2. 本当に必要か、収入はあるかなどを考えたうえで、支出をするかどうかを判断する
  3. 収入のうち、一定額を天引きにするなどの方法により、貯蓄を行う
  4. 支払いを遅らせるため、クレジットカードの分割払いを多用する
  5. わからない

「⑤わからない」は、まず正解ではないので4択で考える問題です。

文章の中でおかしいものを探す問題になります。①②は、適切でないというのが難しそうなので正しいと思われます。

③の一定額の天引きすれば、確実に貯蓄が可能だと考えることができます。実は、貯蓄の基本は「収入ー支出=貯蓄」ではなくて、「収入ー貯蓄=使える額」と考えた方が良いと言われています。なので適切です。

④については、クレジットカードの分割払いをすると「利息」を払う必要があります。つまり、支払いを遅らせる代わりに、多く払う必要があるわけです。多めに払うのは行動として適切ではなさそうです。

なので、選択肢④が正解になります。

生活設計

問2

一般に「人生の3大費用」といえば、何を指すでしょうか。

  1. 一生涯の生活費、子の教育費、医療費
  2. 子の教育費、住宅購入費、老後の生活費
  3. 住宅購入費、医療費、親の介護費
  4. わからない

こちらも「④わからない」は正解では無いと考えられます。なので3択です。

この問題については、知識がないとわからない問題だと思います。

正解は②の教育費、住宅購入費、老後の生活費です。この3つが「人生の3大費用」と言われています。

ちなみに、試験対策的な解き方としては、同じ項目をチェックしていきます。重複してあるのは「子の教育費」と「住宅購入費」です。3つの項目のうち両方が含まれているのは②です。なので、②を選択します。

ある
ある

実際、この3つの支出額がかなり大きいです。

金融知識①

問3

金利が上がっていくときに、資金の運用(預金等)、借入れについて適切な対応はどれでしょうか。

  1. 運用は固定金利、借入れは固定金利にする
  2. 運用は固定金利、借入れは変動金利にする
  3. 運用は変動金利、借入れは固定金利にする
  4. 運用は変動金利、借入れは変動金利にする
  5. わからない

金利が上がっていくときは、現在の金利Aより将来の金利Bが高くなる(A<B)となります。

運用はなるべく高い金利で、借り入れはなるべく低い金利で行いたいです。

  • 固定金利は現在の金利が将来まで続きます(金利がA固定)
  • 変動金利は金利が変化します(最初はAで将来はBになる)

ということで、金利が上昇しているときは、金利を低くしたければ固定金利、高くしたければ変動金利となり、正解は③となります。

ある
ある

金利が下がっている時は逆になります。

金融知識②

問4

10万円の借入れがあり、借入金利は複利で年率20%です。返済をしないと、この金利では、何年で残高は倍になるでしょうか。

  1. 2年未満
  2. 2年以上5年未満
  3. 5年以上10年未満
  4. 10年以上
  5. わからない

複利に関する問題です。

複利計算を真面目にやれば解答できます(電卓で、1.2を掛け続けて、20万を超える回数を調べる)。実際にやってみると4年目に20万円を超えます。なので正解は②です。

電卓を使って考えるのは面倒なので、少し手抜きな方法で解いてみます。20%の金利なので、5年で$5年 \times 20\% = 100\%$となり、複利じゃなくても5年で倍になります。

複利であることを考えると、5年より短い時間で倍になるはずなので、答えは①か②になります。

2年は簡単なので頭で考えてみます。

1年目:10万円×1.2 = 12万円
2年目:12万円×1.2 < 20万円いかなさそう

ということで、正解は②だとわかります。

ある
ある

私は、手抜きな方の解き方で解答を選びました

外部知見

問5

金融商品の契約についてトラブルが発生した際に利用する相談窓口や制度として、適切でないものはどれでしょうか。

  1. 消費生活センター
  2. 金融ADR制度
  3. 格付会社
  4. 弁護士

知識が必要な問題です。ただ、消費者のトラブルの相談先として、「①消費生活センター」と「④弁護士」は正しそうです。

あとは②と③になります。②の金融ADR制度を知っている人は少ないと思います。

ただ、③の格付会社については知っている人が多いのではないでしょうか(メディアで日本の国際の格付けが〜などと聞くかと思います)。

ということで③が相談窓口や制度と関係ないということがわかります。

正解は③になります。

ある
ある

この問題の正解率はかなり高いです

金融リテラシークイズの正解率など

30,000人の金融リテラシー・クイズの平均点です。

これを見ると18~29歳の金融リテラシーが低いことがわかります。ネットで情報がいくらでも入手できるので、若者の方が金融リテラシーは高いかと思いましたが、そうでも無いようです。

この結果を見ると、年齢が高いほど金融リテラシーが高いことになります。

正解率内訳1
引用元:「知るぽると」金融リテラシー調査(2022年)の結果

また、5問の正解数の内訳です。4問目(金利の問題)が最も低い結果です。これは、ある程度計算が必要になるので、計算が苦手な人には難しかったのかもしれません。ただ、金融に関しては数字を扱うことが多いので、このレベルの数学知識は身につけておいた方が良いと思います。

逆に5問目は正解率が高いです。これは、不正解の「格付会社」わかりやすかったからかもれません。

正解率内訳2
引用元:「知るぽると」金融リテラシー調査(2022年)の結果

まとめ

以上、金融リテラシー調査のクイズに挑戦してみました。一応、全問正解しましたが皆さんは何点とれましたでしょうか?

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ある/Aru
ある/Aru
ファイナンシャル・プランナー(CFP®)/ 博士(情報工学)
2023年5月に54歳で早期退職。自分の時間ができたのでブログを開設。本職はITエンジニア(専門はデータ分析・機械学習)だが、ファイナンシャル・プランナー(CFP®)資格も保有し活動中。投資歴は20年以上。
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