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AirPods Pro2のヒアリング補助機能

tadanori
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お試し用の補聴器をWebで物色していたらAirPods Pro2が補聴器代わりに使えるという記事を見つけました。調べてみると「AirPods Pro 2には、軽度から中程度の難聴が認められる方向けの臨床グレードのヒアリング補助プログラム」が備わっているということです。この記事では、実際にAirPods Pro2を購入して試した結果をレビューします。

はじめに

AirPods Pro 2には、軽度から中程度の難聴が認められる方向けの臨床グレードのヒアリング補助プログラムと、音楽やビデオ、通話をもっとクリアに聞き取りやすくするメディアアシスト機能が備わっています」ということで、中程度の難聴までのヒアリング補助ができるようです。

ちょっとした補聴器代わりになるということで試してみるためにAirPods Pro2を購入してみました。実は、父親が少し耳が遠くなっているのですが、補聴器を買いに行くのを嫌がっています。AirPods Pro2をとりあえず試してもらって、補聴器を使うかどうか判断させたいと思いました。イヤホンとしては39,800円は高いですが、補聴器のお試しとしては破格です。

ということで、AirPods Pro2を購入し、まずは自分で使ってみました(下はAirPods Airの箱です。Apple製品は外箱も綺麗でワクワクします)。

ある
ある

AirPods Pro2は偽物も出回っているみたいなのでネットで購入する場合は注意してください。私は、今回は少し割高ですがApple Storeで直接購入しました。

AirPods Pro2のヒアリング補助の設定

ペアリングについて

iPhoneの近所でAirPods Proのケースの蓋を開けて、ケース本体のボタンを長押しするとiPhone側にペアリングの表示が出ます。ここで、ペアリングすれば完了とかなり簡単です。

また、iPhoneでペアリングすると、同じアカウントで使っているiPadやMacbookとは自動的にペアリングすることができるようです。

ヒアリング補助設定

ヒアリング補助は、AirPodsを接続すると表示される、「設定」の中のAirPodsの設定項目の「聴力補助」→「ヒアリング補助を設定」から行います。「ヒアリングチェック」することで、自分の聴力に合わせた補助を行うことができるようになります。

ヒアリング補助を初めて行う場合は、聴力検査が始まります。指示が出ますので、指示に従って設定をしていきます。基本は、「音が聞こえたら画面をタップ」をくり返すだけです。

ある
ある

途中で周辺で大きな音などすると、失敗するみたいです。静かな状態が5分ほど確保できる場所で設定する必要がありそうです。

設定後、結果を表示すれば聴力検査の結果がわかります。実は、私は左耳が難聴で8kHzの音が聞こえません。聴力検査の結果は、左耳の8kHzが聞こえていないのがわかるグラフになっています。ただ、健康診断の聴力検査などでも「4kHzまで聞こえれてば問題なし」となるのですが、このチェックでも「難聴の可能性はほとんどない」という結果になりました。

「臨床グレードのヒアリング補助プログラム」というのは嘘ではなさそうです。

感想など

私の場合は、ヒアリング補助が必要ないみたいでONにしても特に変化ありませんでした。

外部音取り込みの違和感

外部音取り込みをONにして、音楽を流さずに耳につけたままにして過ごしてみました。この機能、マイクで取り込んだ音をスピーカーで再生しているはずですが思ったより違和感がありませんでした。

ただ、つけていないときと比べて、若干音のバランスが変化しているような感覚もあります。私は青軸(クリック音が鳴るメカニカルキーボード)キーボードを使っているのですが、キーボードの打鍵音などが少し違う感じがします。

音の方向などもたまに「あれ?」って感じがすることがありますが、たいていの場合は、外音が鳴っている方向もそれほどずれている感じはなく案外自然です。

外音取り込みで外出してみた結果

家の中より聞こえる音に違和感を感じました。やはりインナータイプのイヤホンをつけている時に感じる「風切り音」を少し感じました

あと、宅内では設定してもそれほど変化を感じなかった、ヒアリング補助の増幅環境雑音除去ですがスライダーを動かすと結構変化することに気づきました。

屋外のようなうるさい環境では、設定差が顕著に現れるようです。

また、車の音、救急車のサイレンの音など、どちら方向で音がしているのかわかったので、外音取り込みだからといって、指向性に問題を感じることはありませんでした

ただ、若干の違和感がでますが、一時間ほどつけていたら気にならなくなったので慣れの問題だと思いました。

ペアリングした機器がなくても使えるか?

ペアリングした機器と離れていても、外音取り込み・ノイズキャンセリングは使えます。なのでiPadで設定した場合、外出先にiPadを持ち出さなくても補聴器の代わりにつかうことはできそうです。

親のスマホはandroidなので、ヒアリング補助を設定した機器とペアリングしていない状態の外出先で補聴器代わりに使えるかというのは一番気になる部分でしたが、問題なさそうです

ある
ある

公式ページにも一応書かれているのですが、実際に確認できたので安心です。

逆に、ペアリングした聞きが近所にある場合に、AirPods側に切り替わるのが気になりますが、これも手動で設定するようにすることができるみたいです。

ある
ある

親に貸す予定ですが、私の家に来るたびにiPhoneの出力が切り替わるのも困るので、手動にできると嬉しいです。

会話感知の気持ち悪さ

また、会話感知をONにして音楽などを聴くと、音がふわふわ揺れるのが気になりました。確かに人が話かけてくると音が小さくなるのは良いのですが、音がたまに大きくなったり、小さくなったりして結構違和感がありました。補聴器として利用する場合については、音楽再生などは行わないので問題ないと思いますが、気になる点です。

その他

iPhoneでペアリングしたあと、iPadを使っているとペアリングしていないのに、iPadに切り替わりました。また、MacBookを使っているとMacBookにペアリングが変化しました。このあたりはさすがアップル製品という感じです。

公式ページを見るとiPhone, iPadで設定できるようです(iPadで設定のAirPodsのメニューを見るとヒアリング補助の設定がメニューにあるのを確認しました)。MacBookもヒアリング補助のメニューがありますが、On/Offと調整のメニューがあるだけで聴力検査はできないような感じです。

補聴器として使う場合は、バッテリーが6時間というのは少し心許ないです。今回は、お試しで使ってもらうだけなので、これで良いと思いますが本格的に使うなら、やっぱりバッテリーの持つ補聴器かな〜と思っています。

あと、落下による紛失がちょっと気になりますが、こういうものもあるみたいです。これは、紐を外さずにケースに入れることができるみたいです。

おわりに

とりあえず、親に使わせてみて感想などを聞いてみたいと思っています。補聴器をつけたがらない人というのは結構多いと思います。お試しで使わせてみるにはAirPods Pro2はかなり良いと感じました。

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ある/Aru
ある/Aru
ファイナンシャル・プランナー(CFP®)/ 博士(情報工学)
2023年5月に54歳で早期退職。自分の時間ができたのでブログを開設。本職はITエンジニア(専門はデータ分析・機械学習)だが、ファイナンシャル・プランナー(CFP®)資格も保有し活動中。投資歴は20年以上。
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